0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 15

コツコツと足音の響く廊下を二人は並んで歩いていた

杖をついてはいるが、ラウの歩みは遅くはなく
この城は戦の為に、ガルシアが中世の頑強な古城を移設させたのだと
ラウが説明をする



そう言われてみれば、丘を丸ごと使い 周囲を堀で固めたこの城は
まさに戦の為にある様な造りだ
古めかしく冷たいという印象も 中世の石城と言うならば納得がいく

だが、あの外壁の素晴らしい彫刻は近代の技術でしか成し得ない
あれはガルシアが彫らせたのだろうな・・・





「ですが、中の設備は移設時に 現代の物に取り変えられていますから
 電気も水道も、ちゃんと使えますよ」  

そんな事を漠然と考えていると、
黙ったままのシュリを心配したのだろうか・・・
ラウが 僅かに首を傾げて目線を合わせ、優しく微笑んだ








すれ違う臣下の者達はシュリの為に道を開け、
廊下の端に寄って片膝を付き、右手を左胸に当てるという
最上位の礼を尽くした


使用人も、ラウと一緒に居るのがシュリだとわかっているのか
作法が判らぬなりにも喜びの表情で
何度も繰り返し 深々と頭を下げて行く


中には本当の神にでも祈る様に
「・・・・ありがとうございます。 ありがとうございます。」と
唱える様に手を組む者さえいる

その顔は皆、嬉しそうだった






「本当に皆・・・・ 私が望んで ここへ来たと思っているんだな・・・」

そんな臣下の顔を見ながらシュリが呟いた


「はい」

ラウが小さく頭を下げて返事をする
  








そして突き当たりにある扉の前で立ち止まった


「この向こうが 陛下の居られる主棟になります
 ここからは 何人(なんびと)であっても
 陛下の許可が無ければ立ち入る事はできません」



扉を開けると そこは廊下にも真紅の絨毯が敷き詰められ
凝った柱や天井など、造りは一段ときらびやかになる






「ラウ・・・ 
 この城に侍女やメイド・・・ 女性は居ないのか?」


許可のある者しか入れない、というだけあって
すれ違う人間の数は一気に少なくなったが
それよりも・・・
今日 城へ入ってから見た者が全て男だった事を
シュリは不思議に思っていた


普通ならば、食事の支度や身の回りの世話など
城には多くの女性達が働いているものだ






「女性ですか・・・ そうですね
 城の最下層・・・・ 下働きにはわずかに老女もおりますが
 城内のほぼ全てが男子です
 この主棟に限っては 出入り出来るのも男子のみ
 陛下は女性がお嫌いなのです」


「嫌いって・・・・ では、妃はどこに?」



自分より少し背の高いラウを見上げる様にして 
シュリが顔を上げる




「妃様は 先日お亡くなりになりました」

「亡くなった・・・・?」

「はい、 ですから、シュリ様
 陛下の前では、妃様のお話は されない方がよろしいかと」


「そうか・・・ 妃が・・・・・・」

目を伏せるシュリに 

「このまま真っ直ぐ行くと陛下の居室があります」




今居る廊下を、真っ直ぐに続き伸びる廊下と、右手に折れる道・・・
├ 型になり、二手に分かれた廊下で足を止めたラウが
それぞれの廊下を示して見せる

シュリがそれに頷くと、
ラウは そのまま角を右に曲がって歩き始めた






華燭の城 - 16 に続く
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村
↑ ランキング参加中です。クリックして頂けると励みになります m(__)m
コメントありがとうございます。励みになります!














非公開コメントにする
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


拍手・ランキング・感想など頂けると励みになります

ツイッター @0storyRin
UP情報や裏話を呟いてます

サイトマップ・全記事表示
最新トラックバック
カテゴリ
COUNTER



にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村

にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

↑ ランキング参加中です
1ポチ してもらえると嬉しいです
検索フォーム
QRコード
QR