0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 14

「本当に・・・ 私がここに、おとなしく居れば・・・・
 両国の民と、私の父や母、弟は
 これからも今まで通りに暮らせるのだな?」


「勿論です
 シュリ様がここに居られる限り、我が国も
 そして神国の安全も保障される・・・ それが陛下の御意向です」



長い沈黙など無かったように
シュリの問い掛けに ラウは即答した






「・・・・ ならば・・・・ それでいい・・・・・
 その為に来たのだ・・・・  
 ・・・・そちらが約束さえ守れば、他言はしない
 ・・・・何も心配することはない」


「ありがとうございます」


ラウは深く腰を折った





「この秘密だけを守って頂けるなら この城内での行動は自由
 皆、シュリ様をお迎え出来て喜んでおります
 もちろん いつも私がお側におりますのでご安心を・・・

 ただ、城の外にお出になりたい時だけは
 陛下にお許しを頂いた後に 必ず私がご一緒に・・・・」



「・・・ そういう事か・・・・」

「・・・?」

「ラウも・・・・ 世話役も 所詮、見張り・・・ ということだ」




ほんの少し前、このラウの見せた優しい笑みに
わずかでも安堵した自分がいた
だが・・・・ やはり ここに味方はいないのだ



そのシュリの言葉に ラウは目を伏せた



「確かに・・・ 私は陛下から、シュリ様の行動を見張る様
 仰せ付かっております
 その様な私の事を、すぐに信用して頂けない事も承知
 そして、陛下の行った事を思えば・・・・
 陛下を・・・・この国を憎まれても仕方ありません
 ですが、私は・・・
 何があってもシュリ様の味方です・・・・ そう思っております」




シュリは黙った
この理不尽極まりない勝手な話
だがその理不尽に抗う(あらがう)ことが出来ない自分と
会ったばかりだというのに 信じろと、味方だと言い切る男


いったい何をどう信じればいいのか・・・・




得体の知れない困惑の中で、膝の上で組んだ両手に額を乗せると、
見たくないモノが現実として視界に入り、
シュリは思わず目を閉じた 





「・・・大丈夫でございますか?
 これから暫くは 国内外へのお披露目の宴も続きますし
 少しでも時間があれば 休まれた方がよろしいかと」


「・・・・シャワーを・・・」


そう呟くシュリの右手は 左手首の固まった血を隠す様に握られていた



「・・・これは気が付かず、申し訳ありません
 浴室は向こうの扉です
 その間に 着替えの準備をしておきます」


ラウは部屋の端に並ぶ扉の1つを示して頭を下げた








シュリが入浴を済ませて戻ると
ラウはきちんと着替えを一揃え 用意して待っていた


「お食事は どうなされますか?
 準備はできておりますが」



ラウの視線の先、
部屋の大きなテーブルに 一人分の食事が並べられている


いくつも並ぶ皿に、色取りどりの料理が美しく盛り付けられ
それは一人分とはいえ、全く見劣りするものではなかった



「・・・・これはラウが?」


「いえ、私は運ばれた物をご用意しただけ、
 シュリ様や陛下の召し上がる物は、
 専属の料理人が厳しい監視の中で作っております」



その答えにシュリはふと苦笑いを浮かべた


神国では侍女達がいつも賑やかな声を上げながら
城の厨房で皆の食事を作っていた

その楽しそうな声に誘われ、幼いシュリもよく厨房に入ったものだった
すると必ず誰かが味見と称して、摘まみ食いをさせてくれる
それは遠い昔の幸せな記憶・・・・

だがあのガルシアだ、敵は少なくはないはず
万が一、毒でも盛られては・・・と考えるのは当たり前で
専属の料理人と 監視いう言葉は至極当然の事といえた

あの非情な男に、家族の団欒等という言葉は似合わない





「・・・ 何か?」

苦笑いとはいえ、笑みをこぼしたシュリを
ラウが不思議に思うのも無理はない


「いや・・・何でもない
 悪いが、今は要らない」

「何か失礼でもありましたでしょうか?」


テーブルに並べられた物は フォーク1本、スプーン1つに至るまで
全てマナーに適って(かなって)いて、落ち度など無い程に完璧だった



「そうじゃない・・・・ ただ食欲がないだけだ」


差し出された衣服を身に着けながら答え
着替え終わると、ゆっくりと中央のソファーに腰を下ろした



「承知いたしました」

手際よくテーブルを片づけるラウを見ながら
シュリはソファーに座ったまま動く気になれなかった

ただただぼんやりと 動くラウの姿を見ていた







その時、トントンと小さく部屋がノックされた


応対に出たラウが
何か一言二言、廊下の人物を会話を交わしている

扉の間から わずかに黒い袖が見え隠れしていることから
ノックしたのは あの車で一緒だった男・・・・ オーバストという男らしい




「シュリ様、 急ですが・・・ 陛下がお呼びでございます」

扉を閉めてシュリの元へ戻ったラウがそう告げた




「・・・・ わかった・・・・ 案内頼む・・・・」






華燭の城 - 15 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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