0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 11

シュリは無言のままその男の後に付き、ある一室へと案内された


そこは華美では無かったが、
きちんと整えられた広間程はありそうな大きな部屋だった




左側は一面に窓があるのだろう

金房飾りの付いたビロードの・・・
それでいて落ち着いた濃紺色の重厚なカーテンがいくつも並び、
壁のほぼ中央に大きな暖炉、
そしてまたカーテンが続いた先、
部屋の一番奥に天蓋付きの大きなベッドがあった




大理石の床の中央には絨毯が敷かれ
天井にはシンプルだがガラス細工の美しいシャンデリアが
いくつも下がっている




食事用なのか、光沢も美しい大きなテーブルに
足を投げ出して座ってもまだ余る程の 
ゆったりと寛げ(くつろげ)そうな大きなソファーセット

右側の壁に掛けられた絵画の数々、調度品、寝具・・・・


どれも嫌味なく品良くまとめられ、好感が持てる物ばかりだった


暖炉には 既にあたたかな火が入り
この大きな部屋でも 寒かった外の冷気など、一切感じさせることがない








「ここがシュリ様のお部屋になります
 拝命が急でしたので、
 お好みがわからず、勝手に準備させて頂きました
 気に入って頂けると嬉しいのですが」

案内してきた杖の男が 頭を下げた





「・・・・ ここが私の?」


「はい、足らない物、欲しい物があれば何でも仰って下さい
 これからは私が シュリ様のお世話をさせて頂きます
 何かあれば、すべて私に お言いつけ下さい」




長く美しい黒髪を 背中の中央辺りで一つに束ねた背の高い男は
静かだが よく透る声でそう言うと、もう一度 深々と頭を下げた




「・・・・ ああ・・・・・」

未だ状況が呑みこめず、シュリはそれだけ答えるのが精一杯だった






皇太子・・・・ 
新しいこの国の世継ぎとは名ばかりで、現実は捕虜同然

薬を打たれ眠らされ
自国の民の命、そして家族の命と引き換えに
いきなり、拉致の様に連れて来られた



これからは この冷たい異国の城でたった一人
どんな生活を送るのか・・・・



牢に幽閉され 一生、陽を見る事さえ出来ないかもしれない
そう覚悟していたのも事実だった





だが、ここは・・・・・

この暖かい部屋は・・・・・?

そしてあの純粋に喜ぶ人々は・・・・・・?






シュリは自らが置かれた状況が 何一つとして理解出来ぬまま
ただただ困惑の中に居た


だが、整った暖かな部屋と 落ち着きのあるこの静かな男の態度に
少しだけ安堵したのも、また事実だった






華燭の城 - 12 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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