0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 6

「・・・ キャッ!」

入口近くに居た侍女が 小さく悲鳴をあげる





「・・・!! 皆、こっちへ・・・・!」

シュリは咄嗟に神儀の双剣を握り
困惑する母や弟、侍女達を背後にかばう様に父王の横に並び立った





儀式に使う剣と言えども、それは紛れもなく両刃の真剣

その剣は、既に鞘からわずかに引き抜かれ、
銀に輝く剣身をのぞかせている







そのシュリの後ろで一塊になった侍従・侍女達は
皇后と弟皇子を守り、 
向けられた銃口から ジリジリと身を引こうとしていた




睨み合う両者
室内に緊迫した空気が張り詰める






「ジル・・ 早く・・・二人を部屋の外へ・・・・」  

視線は男と銃兵を睨み付けたまま、肩越しに指示するシュリの声に


「はっ、すぐに!」
侍従長が一礼し、二人を外へと促そうとした時だった







「話があるのは国王一家・・・・ 全員にだ
 皇后も・・・ それは弟君かな・・・・? ここに居てもらおう
 他の者には用はない
 さっさと出て行ってもらって結構」



突然の来訪者は
凍りついた部屋の空気を楽しむかの様に銃兵の前に出ると
棚の調度品を1つずつ手に取り眺めながら 悠然と近付いてくる


そして1つの ガラス細工も見事な杯を取りあげた
繊細なカットを施したガラスに テラスからの日差しが反射し
まるで1個の宝石の様な美しさを見せる




だが、男は そこに聖母の姿を見ると

「・・ふん・・・ これは要らぬ」

そう呟くと同時
取り上げたその腕の形のまま、スッと掌(てのひら)を開いた




重力に逆らえず落ちていく杯は
・・・・パリンッ!
数秒で高い音と共に床で砕け散っていた



ガラスの破片となった聖母を分厚い靴底でグシャリと踏み
男は薄い笑みを浮かべる






「・・・!!」


その無礼無作法 極まりない姿をグッと睨みながら
今にも剣を引き抜こうとするシュリの手を、父王が押さえた





「シュリ・・・・・ 逸る(はやる)な・・・・・」

横に立つ我が子の怒気を鎮める様に、静かな声で名を呼んだ




「しかし・・・・ 父上っ・・・!」


「だめだ、外にはまだ多くの客人が居る・・・・
 今、ここで銃戦など起こす訳にはいかぬ
 皆の安全が最優先だ」

 
「くっ・・・・」


シュリは剣柄を一度、強く握りしめた後、
そのままゆっくりと鞘に納め入れた









「シュリと言うのか
 ワシの名はガルシアだ
 辺境の小国とはいえ、この名ぐらい聞いた事があるだろう
 お前が神の子か・・・・・」



ガルシアと名乗った男は 父王の横に立つシュリの前まで来ると
調度品と同じように・・・
まるで品定めの様に 上から下まで何度も舐めるような視線で
ジロジロと見返した



「ほう・・・ 美しい皇子と聞いてはいたが
 たしかにこれは噂に違わず素晴らしい・・・
 さすが、神と呼ばれ崇拝されるだけの事はある
 直々に見に来た甲斐があったというものよ

 ・・・今日は、お前を貰いに来たのだ」




薄い唇がニヤリと動いた
それはあの葬儀の日、官吏達を𠮟責した王だった






華燭の城 -7 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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