0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 1

「いったい、この事態をどう考えれば良いのだ・・・」

「この数年で、何人の妃様が亡くなった?
 この国は呪われているのか・・・」




窓の下・・・ 
小雨が降る中、石畳の庭を横切る様にして棺が運び出されていく

その葬列を見ながら、広間に集まったこの国の役人・・・ 官吏(かんり)達が
ヒソヒソと声を潜めていた






「6人か・・・・ いや・・ すでに7人・・・・・
 誰も世継ぎ様を産まないまま 皆が皆、相次いで病死されるとは・・・」


「我が陛下も もう50代だぞ
 早く世継ぎを決めて頂かなくては、国の行く末が危ぶまれる・・・」


「おい、あの噂は・・・ 聞いた事があるか・・?」


「噂と言うのは・・・ 例の、あの・・・・・」












「うるさいぞ、お前達」

広間に太く低く響くその声にビクンと身を震わせ、
その場に居た誰もが入口を振り返った


そこには 数人の側近を従えた大きな男が立ち
薄い唇を歪ませている


窓を打つ雨さえも凍り付かせようかという静寂が 一瞬で広間を支配し
皆、その危うい冷気に触れぬ様、
一斉に深々と頭を垂れ視線を床に這わせた






「こ・・・ これは陛下・・・!
 葬儀の方はよろしいのですか・・・?」

慌てて一人の官吏が声を掛けた




「こんな雨の日に、葬儀など面倒なだけだ
 死んだ女など見たくもない
 どうせ、この国の水が合わなかったのだ」


「しかし・・・・」

集まった官吏の中でも白髪の・・・ 長らしき老人が
誠に恐縮ですが・・・・ と一歩、前に歩み出た




「しかし、陛下・・・ 
 いくら我が国が大国とはいえ、 近隣諸国では戦火も絶えません
 今はまだ、大国ゆえに
 戦を仕掛けてくるような馬鹿な輩(やから)はおりませぬが
 世継ぎも無く、弱体化するだけの国などと噂が広まれば
 いつ攻め込まれても おかしくはございません・・・
 
 一刻も早く、世継ぎ様を決め
 この国は盤石であると皆に力を示さなければ・・・・」



長老が矢面に立った事で気を大きくしたのか
側に居た赤毛の官吏も声をあげた



「そ、その通りです! 陛下!
 今は何をおいても、世継ぎ様を決められる事が先決かと!
 ・・・・じ、実は我・・・・・」


「ほう・・・・ 
 では、お前達に聞こう」



話し続ける声を、王は途中でバッサリと断ち切った




「ワシにどうしろと言うのだ?
 どこかで泣いている子でも さらって来いというのか?
 その様な、どんな身分とも判らぬ卑しき者を 跡継ぎにしろと?」



赤毛の声の主を 細い視線で探るようにジロリと見ながら
王は、広間を一番奥まで歩き
玉座にドッカと腰を下ろしながら 改めて2人を鋭い目つきで睨みつけた





「そ・・・ それは・・・・」

「ですから・・・・その・・・・・」


その眼光に 老人と赤毛の2人は怯えた様に口を閉ざす





再び静まり返った広間に 本降りになった雨のガラス窓を叩く音だけが
一層大きく響き渡った






華燭の城 - 2 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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