0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

刻印 -230

「タグ・・・・・」 
浅葱の手の中のそれを見ながら 匠が呟く

だがそれは 匠の知っている浅葱のタグ・・・ 鷲を象ったモノとは
全く違う形をしているように見えた




「それって・・・・ ジンさんの・・・?
 あの時・・・ あの部屋で最後にハルに見せた・・・・」

「ああ、そうだ、ジンのだ・・・・
 匠、見てみるか?・・・ もうお前の目でも見えるだろう・・・」

浅葱は匠の・・ まだ包帯の巻かれている右手を取ると
しっかりと握らせる様にして手の中へと渡す




浅葱に握らされたジンのタグ
匠は薄明りの中でその指を開いた


そこには2つの頭を持つ 蛇がいた


「・・・・蛇・・・・!!?
 これは・・・  双頭の・・・ ・・・・蛇・・・・・・・
 浅葱さん・・・
 ジンさんのタグって・・・・・・ 蛇 ・・・・・・・・なんですか・・・・」


匠は自分の 蛇 を思い出し
背中にズキンと鈍い痛みを感じながらタグを見つめた


「どうして・・・ よりによって・・・・ 蛇なんて・・・・・・・」
思わず言葉が零れ落ちる





「ああ、そうだ
 ジンのタグは 双頭の蛇・・・
 ハルの腕に 蛇のタトゥーがあったのを覚えているか・・・?」


匠はハルに一生自分のモノだと言われ、そのタトゥーを見せられたことを思い出していた


「・・はい・・・・・」
匠の声が震えていた
そんな動揺を隠しきれない匠の姿を見ながら 浅葱は静かに話し始めた






「・・・・二人のご両親が亡くなった後・・・・
 俺達はこんな仕事だ・・・
 ジンも なかなか家には帰れなかった

 そのうち、まだ学生だったハルは 独りの寂しさを紛らわす様に
 街の悪ガキどもとツルんで遊び始めた

 最初はまだ ジンも笑っていた・・・
 だが、だんだんとハルはエスカレートし・・・
 気付いた時にはもう、その世界から抜けられない程 名が通っていた・・・

 
 ハルが自分の腕に蛇のタトゥーを彫ったと知った時
 ジンは ・・・自らを責めた

 
 たった二人きりになってしまった大事な家族なのに
 自分が側に居てやれなかったからだと・・・
 その時からジンは 自分のタグを双頭の蛇にしたんだ」



そこで浅葱は一度 大きく息を吐いた


 
「ジンは・・・・ 俺にも多くを語らなかったが、1つだけ教えてくれた事がある
 
 その双頭の蛇・・・
 片方の頭はハル・・・・ そしてもう一つの頭は自分だと・・・・
 せめていつもハルを感じられる様に
 タグの中だけではいつも一緒・・・ 一心同体であるように想いを込めた、と・・・

 だから、それは ハルがどんなに道を誤り 悪に染まっても
 絶対に見捨てない、もう離れはしないという 誓いだったのかもしれない・・・・」




「ハルとジンさん・・・・・・  二人で一つの蛇・・・・・・  一心同体・・・」



「ああ・・ だから匠・・・・・
 お前の背中に居るその蛇は・・ ジンでもあると・・・・・・
 ・・俺はそう思っている・・・・・」

「・・・・・ これが・・・ ジンさんの・・・・・蛇・・・・・?」
鈍い痛みを放ち続ける背中の蛇を思い、ポツリと匠が呟く



「すまない・・・
 こんな話・・ お前にとっては、ただの気休めにしか過ぎないのはわかっている・・
 ・・・ だが・・・・・・・・」

小さく頭を下げ、苦脳しながらも話し続けようとする浅葱の言葉を匠が遮った



「いいえ・・・・・  それで、もう十分です・・・・・・」


匠の声に 浅葱が顔を上げる
匠はじっとタグを見つめていた




刻印 -231へ続く
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村
↑ ランキング参加中です。クリックして頂けると励みになります m(__)m
491.   ああ...
遂に次回最終話ですか......

タグに込められた思い
匠の背中の蛇はジンの蛇でもある....

色々と考えさせられますww


2014-01-26 |   [ 編集 ]
494.   
wolf様
いつもコメントありがとうございます!
ずっと浅葱が握りしめていたタグの想いこそ
匠を最後に救うモノであって欲しいと・・
明日最終回です
2014-01-27 |   [ 編集 ]
495.   管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2014-01-27 |   [ 編集 ]
496.   
見守るどころか…泣けてきました(T^T)
ジンのタグにそんな願いが籠められていたとは。
2014-01-27 |   [ 編集 ]
497.   
いつもコメントありがとうございます
ハルとジンと浅葱のそれぞれの想い
最終回、この場所は匠自身の出発の場所でもあります
2014-01-27 |   [ 編集 ]
498.   
さくら様
いつもコメントありがとうございます
泣いていただけて・・
本当にうれしいです。。
2014-01-27 |   [ 編集 ]
コメントありがとうございます。励みになります!














非公開コメントにする
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


拍手・ランキング・感想など頂けると励みになります

ツイッター @0storyRin
UP情報や裏話を呟いてます

サイトマップ・全記事表示
最新トラックバック
カテゴリ
COUNTER



にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村

にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

↑ ランキング参加中です
1ポチ してもらえると嬉しいです
検索フォーム
QRコード
QR