0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

刻印 -228

匠に オヤジから外出の許可が下りると、二人は揃って出かけた



「いいなぁー
 僕もデートしたいなぁーーー」
走り去っていく浅葱の車を
オヤジと二人で見送りながら、プゥーと深月が頬を膨らませる



「そういえば、透から返事が来てたぞ」

オヤジの言葉に深月が 「えっ・・・」 と声を上げ振り返った
組織のNO.2・・・ いや次期NO.1の誘いを 一介の少佐でしかない自分が断ったのだ
気まずさは拭い切れない




「・・・えっと・・・・・・・」

言葉に詰まる深月にオヤジが笑う

「安心しろーー
 お前が 行かない って返事するってこたぁ、透は端っからわかってたさ
 ”やっぱりそうですか”  ・・・だとさー
 笑ってたぞ、それでこそ自分が惚れた男だ! ・・ってな

 んで、誘いの事は気にせずに いつでも本部へ遊びに来いってよ
 お前が透の部屋に自由に出入り出来るように
 セキュリティーの登録も済ませたそうだ」
深月の気持ちをくみ取ってか、オヤジがいつもに増して明るく話しかける



「気にするなと言われても・・・
 それに自由にって・・・
 それだと益々申し訳ないですよー・・・ 合わせる顔がありません」
深月がうつむく


「何言ってんだ、遊びに行ってやれ
 いつも通りのお前でいいんだ
 透はそんな事でヘソを曲げる様なヤツじゃあねぇ
 透の人柄は俺が保障してやる! 
 イイヤツに惚れられたな、流」


「そ・・・そんな・・・」 少しだけ安堵したように深月が顔を赤らめ下を向いた



「んーーー??
 おいおいー 照れてんのかー?
 こいつはもしかするってーと、満更でもねぇ・・ってかー?」



豪快に笑うオヤジの横で 深月が真っ赤になった顔をプイと背け
必死で照れを隠そうと慌てて話題を変える

「え・・・えっとーー
 あ・・・ そうそう!
 浅葱さん達 どこへデートなんですかーー?」


「んー?現場だ」 オヤジが答えた


「えっ? 仕事だったんですか?
 なぁんだ、デートかと思っちゃいましたよ」

「大事な仕事だ、ケジメをつけるためのな」

「ケジメ・・?」

不思議そうにオヤジの顔を見る深月にオヤジは 「ああ」 と呟いた










浅葱の車は 都心を抜け海の方へと走り続けていた



匠の視界には色が戻りつつあったが、それはまだ明瞭とはいえる程ではなく
車窓から見える海の青と空の青の境界はハッキリとはしない



匠はずっと黙ったまま その海を眺めていた

波が寄せる度に水面がキラキラと輝く

その反射が目にわずかな痛みを引き起こし
匠はずっと一人 その痛みと闘っていた




ハルに対する恨みや憎しみといった激しい感情は もう無い

だが、体の痛みだけは・・・
こうやって時折 思い出すように痛みだす左腕や目・・・
その体の痛みだけは 自身ではどうしようも出来ないものだった
そして、背中の傷も・・・・・



匠がふっと小さな息を漏らす

「どうした? 大丈夫か? どこか痛むか?」
浅葱がハンドルを握ったまま心配そうに尋ねる

「いえ、平気です」
匠は微笑みながら浅葱に返事をした・・・






どこかの施設の門の前で浅葱の車が止まると、守衛らしき人物が声をかけてくる
浅葱は以前と同じ様に一言二言交わし
開けられた門から敷地内へと進入していく



山道を登る頃には 匠がマンションを脱走した日と同じ様に、陽が沈み始めていた

「こんな景色だったんですね・・・」
山道を登りながら、あの日 全く見えていなかった風景を静かに眺めながら匠が呟く


「綺麗だな・・・」
遠くの海に夕日が沈もうとしていた




刻印 -229へ続く
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485.   管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2014-01-25 |   [ 編集 ]
486.   
あの秘書くんがハルの側にいてくれるんですね。安心しました。酷いこといっぱいしたけど…ハルは愛される必要があるから ゜+。(*′∇`)。+゜ヨカッタァ~。

でね、深月。こっち来てそこに正座して?あ~、コホン(咳払い)一言いいます。

貴方は「素直に」透に愛されちゃいなさいっ!!
2014-01-25 |   [ 編集 ]
487.   
いつもコメントありがとうございます!
やっと0話へ戻って来ました!

2014-01-26 |   [ 編集 ]
488.   
いつもコメントありがとうございます!
あの秘書は相当強そうだし
きっとハルを守ってくれるはずです
2014-01-26 |   [ 編集 ]
コメントありがとうございます。励みになります!














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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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