0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

刻印 -220

「どういう事だ・・・」
ハルの声が 話の本旨を図りかねるように低くなる



「ハル・・・・・・お前は今 名前の表記を変えているが
 本名は季節の ”春” と書いて ”ハル” ・・・そうだな?
 その名前は 春に生まれてくる弟を楽しみに兄のジンが付けた・・」


「どうしてそれを・・・」


「ここに書いてあるからだよ・・・・
 この中にはお前の・・・・・というか正確にはジンのだが・・・
 事細かな身辺調査が書かれている
 どこで生まれたか、家族や親族、生い立ちまでもな・・・
 と、同時にジンの弟でもあるお前の事もだ・・・」


「ジンの身辺調査を・・・ 委員長、お前が・・?
 何故そんな事をする必要がある・・・・・・ おいっ!!!」

ハルが鋭い視線で睨むと
委員長は  「も・・・ 黙秘する!」  それだけ言って顔を背けた






「ここにはな、この男の悪事・・・
 この無能な男が NO.2にまで成り上がってきた 組織への裏切り・・
 それを 証明できるだけの書類が揃っている
 ジンは偶然それを どこかで知ったんだろう・・・
 そしてコイツを秘密裏に調べ始めた

 だが、それがバレ・・・

 ・・・・コイツが仕組んだ罠で・・・ 抹殺された・・・」




「今・・・・ 
 今・・・  何と言った・・・・・」
ハルの表情が強張り、声がわずかに震える

匠に突き付けていた銃口も外れていた
今、自分が銃を手にしている事さえ既に意識に無い事は 誰の目にも明らかだった

そんな虚脱状態のハルを護る (まもる) ように
秘書の男がそっとハルの横へと移動する




「ジンは コイツの罠で死んだと言ったんだ・・・・・

 ただコイツは、大きな思い違いをした
 それは・・・
 ジンのパートナーだった恭介も 一緒に捜査していると思った事・・・

 いや、仮に捜査まで同行していなくとも
 きっと親密な関係にあった恭介にも
 自分の話しをしていると・・ そう勝手に思い込んだ」



「勝手な・・・・・思い込みだと・・・・?」
足元の委員長が顔をあげ
自分の横に立つオヤジと 数メートル先で振り返り、自分を見ている浅葱とを
交互に見遣った

 

「ああ、だが恭介は ジンから何も聞いちゃぁいねぇ・・・・
 ・・・だな? 恭介・・・」

浅葱は悔しそうに唇を噛み締めると、小さく頷いた





「委員長よ・・お前・・・
 本当はジンを殺した爆発で、二人とも殺る予定だったんだろう?
 が、思惑は見事に外れ 恭介一人が生き延びた・・・・

 焦っただろうなぁ・・・・
 自分の秘密を握ってるヤツが まだ生きていると思ってるんだからな
 すぐにでも恭介を殺ってしまいたかっただろうよ

 だが、ジンの死の直後に恭介まで、、、となるとさすがに怪しまれる
 で、思いついたのが お前だ、ハル・・・」



「・・・・・違う・・」 
ハルが小さく首を振り呟いた



「兄貴がこっちの組織に居ながら、お前は結構バカやって荒れてたらしいな
 この資料だと、お前が荒れ始めたのは
 ご両親が事故で亡くなってから、らしいが・・・

 街でロクでもないヤツ等と組んで悪さをしていた反面、兄貴を敬愛する弟・・・
 両親が亡くなり、唯一の家族となってからは その兄への想いは更に深くなる

 そんなお前に目をつけ 利用し、恭介を殺らせようとコイツは思いついた

 その為に まだ意識のハッキリしない恭介を病室で審議会にかけ
 自分がやったという内容の証拠を捏造し、お前に見せた」



「捏造・・・・・・
 全てが嘘・・・・・・・・」


 
「ああ、、そもそもだ、意識のハッキリしないヤツをいきなり病室で審議なんて
 おかしいだろうよ?
 まぁ、今回と同じく、公式なモノじゃなかったんだろうがなぁ・・

 それに 顔も公表されないはずの審議会で、録画なんぞ録るのもおかしい
 ・・・そうは思わねぇか?
 
 だが怒りに我を忘れたお前は、それを見事に信じ込み
 恭介を兄貴の仇として狙い始めた
 
 その為の組織や資金も、コイツが相当援助したんだろ?
 そこのバカ医者を ハル、お前に引き合わせたのもどうせコイツだろうよ」




「わ・・・・わたしは・・・・・・・なにも・・・・・」
自分の事を口にされた途端、老人は庇護を求める様にベッドの上を
ズルズルと鞄を引きずりながら ハルに擦り寄った


 


「そしてお前は この委員長が恭介を殺りたがってる本当の理由を聞くことも無く
 その医者の作る薬を巧みに使い
 恭介に対する憎しみだけで、組織のトップに上り詰める

 で・・・・罠を張り、匠を連れ去った・・・・

 ・・・・ジンの死の真相はこんなとこだ・・・・

 恭介は、俺にも何も言わねぇからな・・・・
 お前さんの事を いつジンの弟だと気付いたかは知らねぇが
 お前達二人の間に私怨があるのは、側で見ている俺にもわかってたぜ」



「ご両親の葬儀の時に、ジンに付き添って・・・ 弟だと紹介された
 まだその頃は・・・ 春が悪さをして困ってると・・ ジンはそう言って笑って・・・・
 そのハルが 相手組織のトップだと気付いた時は驚いた・・・・」

浅葱がハルを見つめる

が、ハルは無言のまま オヤジの横に居る委員長を睨んでいた



その視線に
「し、知らん・・・嘘だ・・・・
 そんな書類1つを信じて・・・・ この私を疑うのか! ハル!
 デタラメに決まっているだろっ!!」
委員長は四つん這いのまま、小刻みに首を振った







「いいえ
 ここに書かれている内容は 残念ながら本当の事・・・ 事実です
 今、裏付けを取りました」




刻印 -221へ続く
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2014-01-17 |   [ 編集 ]
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2014-01-17 |   [ 編集 ]
451.   
いつもコメントありがとうございます!
そうです。
この声の主は・・・
2014-01-17 |   [ 編集 ]
452.   
いつもコメントありがとうございます
長セリフはオヤジだと書きやすいので
助かってます(笑)
2014-01-18 |   [ 編集 ]
コメントありがとうございます。励みになります!














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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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