0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

刻印 -211

銃を構え、気配を殺し 慎重に部屋の奥へと歩みを進める浅葱とオヤジの足が
同時に止まった

二人は、目とわずかな指の動きだけでそれぞれの意思を諮る

・・居る・・・
・・ああ、少なくとも二人は確実だ・・・


血の匂いと共に薬品臭さえも立ちこめる部屋のかなり奥
そこには確かに人の気配があった








匠の横に座り
汗ばんだ額にかかる匠の柔らかな髪にそっと触れていたハルの指も
一度ピクリと動き、止まった・・

匠も何かを察したのか荒く息をしながら ゆっくりと目を開け、首を廻らせる



・・・浅葱・・・・さん・・・・・・・・


朦朧とする意識の中で
タグを握り締めたままの匠の左手に、わずかに力が入る




「来たか・・・恭介・・・・・・・」 ハルが小さな声で呟いた


その声に深月が驚いたように顔を上げる
恭介・・・?
浅葱さん?  ・・・が・・・・来てくれた・・・・?



深月に浅葱の気を感じ取ることは出来なかった
だが、動きを止めたハルと、薄っすらと目を開けた匠は同じ方向を見ている


それは続き間の入り口


深月も二人の視線を追い 入り口を見つめるが
そこは今までと同じ景色があるだけのように見えた
何も変わらない今までと同じ部屋・・・



そんな何も無い空間に向かって、ベッドに腰を掛けたままのハルが話し始めた

「もうお遊びは終わりだ、恭介、出て来ればいい・・・
 私もタクミもここに居る」







コツ・・・



意図的に足音を立て 執務室の奥から浅葱が一人、歩み出て来る
その足音に 荒かった匠の呼吸が一度だけ深くゆっくりと吐かれた



「あ・・・ 浅葱さんっ!・・・よかった・・・・・・・やっと・・
 ・・・匠さん! 見えますか! 浅葱さんが!」
浅葱の姿に深月が思わず叫んでいた




「まだ時間はあると思っていたが、思ったより早かったな・・・
 お前は、私の掛けたロックを 予想以上に外していたらしい
 ・・・・やはり、こちらに来い・・
 こんな腐った組織にその頭脳、置いておくのは勿体無い」

ハルは後ろ手に手錠で繋がれ跪く深月をチラリと見ながら笑う






「深月・・・大丈夫か?
 ・・・匠は・・?」

浅葱は銃を構えたまま、ハルの後ろに横たわる全裸の匠を見つめていた
身体の下のシーツは赤く染まり、身動きさえしない




「僕は大丈夫です! 
 匠さんは刺されて出血が・・・だけど生きてます! ちゃんと!
 ・・・・でも・・」
「・・・・でも?」
「・・薬を・・・・ 匠さんが僕をかばって薬を一度に・・・・・」
「薬・・・・」 

薬と聞いて浅葱の表情が曇る



匠の後ろに座る白髪の老人・・・

オヤジのファイルで見た若い頃の顔とはやはり違っていたが
それはあの医者に間違いない
匠に薬物を注射し、刻印まで施し、ボロボロにした男・・・



いきなり現れた浅葱に驚きの目を向ける老人の顔を ギロリと一度睨むと
射すくめられたようにその老人の首がフルフルと横に振れる


「わ・・・私は・・・何も知らん・・・・・
 何もしとらん・・・・・こ、この男が勝手に薬を・・・・・
 やめてくれ・・・ 見るな・・・・・そんな目で見るな!!!」


浅葱の冷めきった怒りの目に老人は恐怖し、パニックを起こしかけていた
武器になりそうな物を探そうと
ガサガサと鞄に手を突っ込み必死に中を探り始めた




そんな老人を歯牙にもかけず、浅葱はハルへと視線を戻す


「わかった、深月・・・・・  ・・匠も・・・もう少し待ってろ」
そのままハルから視線を外す事無く、じっと見据えたまま浅葱は短く答えた

その声が聞こえたのか匠もわずかに頷く




刻印 -212へ続く
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406.   
お久しぶりです(>_<)私も最近バタバタしてて寄れなかったのですが、なんとタイミングがいいのか!ハルと匠の絡みの綺麗さに頬を染めてたら、ナイト到着!私と浅葱が同時に匠のところに辿り着いた感覚!図々しくもオヤジをさしおいて同じ場面に立ってしまいましたよ!笑。ハルの中での流の株が上がり、私の中で流の可愛らしいさがカッコ良さに少しシフト☆相変わらずハルの言動に弱い私です(*^^*)

お忙しいとは思いますが、更新楽しみにしてますo(^▽^)o
2013-12-01 |   [ 編集 ]
407.   
mao様
いつもコメントありがとうございます!
毎日更新とはいきませんが
がんばります!
2013-12-02 |   [ 編集 ]
408.   管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013-12-02 |   [ 編集 ]
409.   管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013-12-04 |   [ 編集 ]
413.   
z・・様
いつもコメントありがとうございます!
アヤツ・・どう料理いたしましょうか・・笑

2013-12-09 |   [ 編集 ]
414.   
Z・・様
お返事遅くなってすみません。。
ランキング、そうですね・・
更新がこれだけ少なければ仕方ないですね。。
2013-12-09 |   [ 編集 ]
コメントありがとうございます。励みになります!














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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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