0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

刻印 -208

男は頭を抱えてソファに座り込んでいた


自分を罵ったハル・・・
これは裏切りなのか・・・

仲間だ・・・確かにそう聞いたはずだった、が・・・
違うのか・・?
仲間だと言ったのは自分だけだったのか・・・




” 殺意を覚える・・・ ”
ハルの冷たい声が頭の中を巡り続ける・・・


閉鎖された控え室でたった一人
委員長の男は、半ばパニックになりそうな自分を必死で抑え込んでいた




その時だった

ピリリリリリリ・・・・・
いきなり甲高い音で部屋の固定電話が鳴り始める




「ぅぅうわぁぁあああーー!」
委員長は その音に飛び上がり、思わずソファの足元へと体を縮込ませてから
恐る恐る部屋を見渡した


壁に掛かった旧式の電話がピリピリと鳴り続けている


「なっ・・・・・・電話かっ・・・・・・・!!
 ・・・・ったく・・・!
 ・・何なんだ!!!  こんな時に・・・驚かせるなっ!!」



委員長はまだバクバクと脈打つ自分の心臓の鼓動を聞きながら
震えの止まらない足で立ち上がると受話器を取った

「なんだっ!! こんな時に!!!」




それは透の秘書からだった

上ずりながらも威圧しようとする委員長の大声とは対照的な 冷静で落ち着いた声
すぐに扉が開く事を伝えられ、一緒に居る人数と病人などの有無を聞かれる


「・・あっ・・・」 委員長は一瞬 言い澱んだ後にすぐに声を高くした



「えっ・・・開くんですか・・!!
 あの・・・ここにはいっぱい人がいます!
 ええ・・ええ・・!
 ここだけです、奥の部屋には誰もいません!
 みんな一般人です! ・・・・私も所用でたまたまここへ・・・・
 そうだ! さっきからお年寄りが具合が悪いと蹲って (うずくまって) いて
 私が看病を・・・・・・
 その・・・・ 意識もおかしくて・・ そ・・・そうっ! 一刻を争うかもしれない!
 とりあえず、最優先でお願いしますよっ!!!」

そう懇願した顔が 薄く笑う



隣で忙しく作業する透の前に、秘書はメモ書きだけをスッと差し出した
それを見て透が頷く

「わかりました。 病人は動かせますか?
 もう扉は開きますから、落ち着いてエレベーターの前で待っていてください」






委員長の男は電話を切るが早いか、開いたばかりの扉から廊下に転がり出る
たった今、浅葱とオヤジが走り抜けたその廊下に 遮るモノは何もない


とにかく部屋へ・・!
自分の部屋に戻らなくては・・・・

部屋には重要な極秘書類が山ほどある
あれをもし、万が一にでも他人に見られたら・・・・
今までの全ての苦労が水泡に帰すだけでなく、我が身さえ危ない・・・





「開け開け開けーー!! 77階だっ! 77階っ!!」
エレベーターの影が見え始めると同時に叫びながら走り寄ると
その声に反応し、エレベーターはその口を開け 静かに男を呑み込んだ



まだ部屋にハルはいるのだろうか・・
いや、人質をとって行ったんだ・・ もうとっくに何処かへ・・・
・・だとしたら・・・目的を果たしてくれると言った約束はどうなる?
既にもうそれは果たされた後なのか・・・


だが、今のこの状況ではそれを確認するどころか
浅葱恭介がどこに居るのかさえわからない・・・


とりあえず部屋に戻り、PCからこの状況が把握出来れば・・・




イライラと箱の壁を叩きながら77階へと到着し、ゆっくりと扉が開き始めると
男は肩でこじ開けるようにして廊下へと踊り出る

その男の視界に、廊下の奥へと向う人間らしき、ほんの小さなシルエットが入った



「人・・・!!」
思わず今出たばかりの箱の中へと 反射的に身を隠していた

こんな状況で廊下に出ている人間がいる・・・
自分と同じ様に連絡を受け、扉から解放された人間ならば
エレベーターへ向かって来るはず・・

なぜ、奥へ・・・
しかもここは到底 一般人など、入れるはずもない77階



今見た姿が ハル達であったとしても、それは自分を閉じ込めた張本人なのだ
自分の事を ウルサイと言ったハル・・・
もはや油断はならない・・・


男は気配を忍ばせ、そっと部屋に向かって歩き始めた




刻印 -209へ続く
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384.   えっ、今ごろ!?
もう油断ならないって…
こんな男がNo.2になれちゃうなんて、どんな組織なのよ?(>_<)
秘書もあんなだし…。

一方、透の秘書はいい仕事してくれそうですね!今後の活躍に期待しています。ぜひ名前をつけてあげて下さい♪
2013-11-11 |   [ 編集 ]
393.   
さくら様
いつもコメントありがとうございます!
お返事遅くなしましたっ!
そうなんです!
今頃!なんです!
2013-11-23 |   [ 編集 ]
コメントありがとうございます。励みになります!














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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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