0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

刻印 -209

「・・クッ・・・んっっ・・っ!」



透さんなら必ずやってくれる・・・
今まさに 必死で作業しているだろう透の事を考え、うつむいていた深月の耳に
ぐったりと声も無く横たわっていたはずの 匠の呻き声が聞えた


ハッと我に返り 深月が顔を上げると
出血で蒼白だった匠の顔が 熱を帯び、額には汗が滲んでいる




「・・た・・・匠さんっ!? 苦しいんですか!!!?」
思わず手を差し出そうとするが、その自分の両腕は後ろで手錠に繋がれ
全く用を成さない・・


こんなに・・・こんなにすぐ側に居るのに!


両肩を激しく揺すり 上体をねじり、手錠を解こうと試みるが
その鎖はガシャガシャと音を立てるだけで
到底 腕力で切れるシロモノではなかった




「くそっっ!!!・・・匠さんっ!・・・ しっかりして下さい!」


渋々 鞄を片付け始めていた老人が、叫ぶ深月の声でジロリと視線をあげる
そこには汗をかき、苦しそうに小さく口元で息をし 時折呻く匠がいた



「ん? ・・・おや? ・・・・どうした・・・・?」



その身体は いつもの発作ではない別の何かで小刻みに震え
わずかに脚を動かし、腰をよじる姿は ひどく官能的に見えた



「ほう・・・これはこれは・・・・」

老人はゆっくりと匠に近付くと、先程の事もあってか
恐る恐るに手を伸ばし、その肩先を トントンと指で突きその反応を伺う




「・・っんっ・・・・」

ほんのわずかに触れただけの老人の指に、匠は一層身体を捩り
小さな声を上げた

そしてまた ただ苦しそうな呼吸を繰り返す



「おお・・  ヨシヨシ・・・・」

我が身の安全を確認したのか、老人は ズリズリと匠の側にすり寄ると
強く握り締められたままの匠の右手を取り上げた


そしてその指を 一本ずつ引き剥がしていく・・・


老人の手で無理矢理に広げられていくその匠の手の掌は
奪い取り、握り割ったガラスの破片と
注射器の針が刺さったままになっていた




「・・・やはり、これか・・・
 まったく、貴重な薬を一編に台無しにしおって
 どれだけの銭と手間をかけてると思ってるんだ・・・
 
 本当に勿体無い・・・・
 一度に使ったのではデータも取れやせん・・・」



老人は恨めしそうに、匠の手を見つめた後
その目線は、熱を帯びた体へと注がれた・・・・



「・・・ふん・・・まぁ仕方ない
 数種類の薬が一度に体へ混入したんだ、苦しいだろうが・・・・」


そう言って老人は嬉しそうにニヤニヤと笑う




「何なんだっ! 匠さんが・・・・・ どうだって言うんだっ!・・・ 
 ・・・おいっ!!! 答えろ!! ジジィ!!」
深月が声を荒げていた




「どう・・・?
 そうだねぇ・・・・
 お前さんに使うはずだった薬を
 この男がかばったせいで、全部一度に自分の体に入れちまった・・・
 お前さんの身代わりに その快楽と苦しみを 今たっぷりと味わってる・・・
 ・・・と言えば、 お前さんにもわかるかい・・・?」


濁った黄色い目で 深月をジットリと見つめながら
白髪の老人は 口角の片方を歪ませながら上げて見せた




「僕の身代わり・・・・・・・・・・」 

「ああ、本来なら お前さんがこうなるはずだったんだが
 可哀想にねぇ・・・・・
 小量ずつとはいえ、混ぜてしまっちゃあ、これからどうなるか検討もつかんよ
 最初に飲ませた薬もあることだしな・・・
 まぁ、死にはしないだろうがね・・・・・」



絶句し 悔しさと後悔の色を滲ませる深月の姿をあざ笑い楽しみながら
老人はハルの方へと顔を向けた





・・・フゥ・・・・・・・・


ハルが一つ大きく息を吐いたのは 溜息なのか、
それとも、再び昂ぶる感情を抑えるためなのか・・・・

ゆっくりとベッドに近寄ると ハルはそっと匠の横へ腰を掛けた




刻印 -210へ続く
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2013-11-17 |   [ 編集 ]
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2013-11-19 |   [ 編集 ]
394.   
さ・・・様
本当にコメントはどれだけ頂いても嬉しいです!
きっとコメントを頂けていなければ
三日坊主の私はここまで書けなかったと。。
本当に感謝で一杯です!

2013-11-23 |   [ 編集 ]
395.   
Z・・・様
いつもコメントありがとうございます!
さて、この一文・・・
ここからどうなるのでしょうか 笑
2013-11-23 |   [ 編集 ]
396.   
Z・・・様
いつもコメントありがとうございます!
透の活躍をという声、多いです
ちょっと再考しなければ・・・?
2013-11-23 |   [ 編集 ]
397.   速報!
人気サイト「0‐story」が300000Hit達成!\(^^)/
2013-11-23 |   [ 編集 ]
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2013-11-23 |   [ 編集 ]
402.   
さくら様
人気サイトだなんて
恥ずかしいですよー(照
2013-11-29 |   [ 編集 ]
403.   
さ・・・様
いつもコメントありがとうございます!
実は!その”開放”
候補もあったのですよー
2013-11-29 |   [ 編集 ]
コメントありがとうございます。励みになります!














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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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