0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

刻印 -195

深月は懸命にダクトの中を這っていた


帰りの事を考えて 足からダクトへ進入した為に
後ろ向きで・・・後ずさる格好になっている
その体勢では 自分が進むダクトの先を 目で確認する事が出来なかった


タブレットも無く 真っ暗な内部・・・・
腹這いで後ずさり
胸から 顔の下あたりでやっと 床から明かりが射している事に気が付く


闇に居る深月は 急に明るくなるマジックミラーの床に視界を盗られ
その度に 顔をしかめ、目を細めた



「まっぶしいな・・・」 小さく呟いてから下の部屋を確認する


あの審議会の控え室と同じ構造の窓なら
どんなに大声を出しても、下に聞えるはずはないのだが
とりあえず声は できるだけ抑えておいた




小さい窓から目視できる範囲は限られている
一部屋が広くなった分、余計に全てを把握する事は難しくなっていた


だが、どの窓から見ても75階と同じく人影は見えない
やっぱりここも誰も居ないか・・・・


ダクトの端まで行きついたのか、足が壁に触れる

空振りか・・・
仕方ない、下へ・・・透さんの所へ一度戻ろう・・
今度は 前進で来た道を帰って行く




いくつ目かの窓の上に来たとき
深月は下の部屋に 何かが転がっているのに目を留めた


あんな物あったか・・?
行きは 眩しくて見落としたのかな・・


扉が視界に入るので、そこは部屋の入り口近くらしかったが
下層の階とは大きく印象を変えていた

豪華な調度品の数々
清掃の行き届いた ホテルの様な部屋
その 塵一つ無い部屋に転がる ・・・小さなモノ




部屋の 明るさに目が慣れてきた深月は じっとそれを見つめた
それは太いマジックペンの様にも見える
あれは・・・


深月は それに見覚えがあった

あれは・・・ 匠さんの注射器・・・!?




思わず すぐにでもこの窓を外し下へ飛び降りたい衝動に駆られる
あれが何か確認したい・・・!
少しでも匠さんへ繋がる何かが・・・

でも、いきなり部屋に飛び込んで もしヤツ等が居たら・・・



深月は逸る (はやる) 気持ちを深呼吸で落ち着けると
今まで見てきた窓の数を思い出していた
1・・2・・・3・・・・全部で8つ・・・
ここが奥から・・・・


・・・・次の窓が この部屋の前の廊下のはずだ・・・




慎重に廊下の上へと前進すると、下の廊下を覗き込んだ
ここにも人影はない

ここで合ってるよな・・・・?

防火扉の向こう側へ降りてしまっては もう自力ではダクトへは戻れない
ただ 閉じ込められるだけになってしまう


確実に 今の部屋の前に下りなくては・・・

落ち着け、落ち着け・・・
浅葱にいつも 落ち着けば出来ると、そう言われた事を思い出していた



間違わない様に もう一度指を折って数を数え
頭の中で反すうした




・・・よし。大丈夫。



携帯で繋がっているはずの透に小声で話しかけた

「透さん・・上の77階、1つ気になる部屋があります・・
 突き当りにある部屋です
 この部屋の扉を先に解除して、僕の合図と同時に開けてください・・
 タブレットの変更のコードナンバーは・・・・・・・」


いきなり聞えた深月の声に 透は驚いた
「・・! ・・ちょ・・ちょっと待て! 深月君!
 開けろって、君一人で入るつもりか!?」


「だって、匠さんへ繋がるかもしれないんですよ
 呑気に待ってなんて居られません
 それに こうしてる間にも、もしかしたら・・・・」

深月の脳裏に あの地下室での匠の姿が浮かぶ



「大丈夫ですから・・・ お願いです・・・! 
 無茶はしませんっ・・・! 透さんっ、扉を開けて下さい!」




刻印 -196へ続く
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320.   管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013-10-17 |   [ 編集 ]
321.   
いつもコメントありがとうございます
これからが嵐のど真ん中・・・!!??
2013-10-18 |   [ 編集 ]
コメントありがとうございます。励みになります!














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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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