0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

刻印 -190

「あ・・  すみません・・・」 深月は恐縮したように左手を出す

膝の上にはコンソールから下ろした愛用のタブレット
それにまだ右手で何かを打ち込んでいる


「包帯を巻くのは久しぶりだな・・・」  透が呟いた

「そういえば、 おやっさんの教え子って・・
 やっぱり透さんも 元は医者ですか?」
深月も手を止める事無く 話を返す


「ああ・・元はな・・・
 でも、さほど キャリアも積まないまま、こっちへ来てしまったからな
 先生の様に自分の病院がある訳でもなく、中途半端なままだ」

「ん? おやっさんって自分の病院 持ってるんですか?」
深月は そこで初めて手を止め、透の方へ顔を向けた

「知らないのか? 郊外に結構大きな病院があるはずだが・・
 ・・さ・・・右手も出しなさい・・」




巻かれた包帯は指が動きやすいように、丁寧に巻かれていた

「さすがですね・・・」
左手の指を何度か曲げてみて、深月は感心したように右手も差し出した 



「あの、お願いがあるんですが・・・いいですか?」
深月が透の顔を覗き込む様にして尋ねた


「ん? なんだ・・・?」

「このエレベーター、タイムロックがかかってるんです。 しかも複数・・・」

「タイムロック・・・?」

「はい、 んー・・・・・ 簡単に言えば、複数の時計の針が全部揃った時にだけしか
 解除作業ができない・・・って感じだと思ってもらえたら・・
 このエレベーターは・・・・・・計算だと3時間15分に一回
 その時に失敗すると、またそこから 3時間15分後まで 手が出せません・・・」

「・・そんなに長いのか?」

「ええ・・・で、お願いなんですが
 あと3時間後の この次・・  透さんに ・・その解除をお願いしたいんです
 あ・・ やり方も手順も このタブレットの指示で出来る様に、今組んでますから・・」




「君は・・?」

「あと3時間も、こんな所でじっとはしてられません・・
 まだ見てない上の77階へ行ってきます」

「ならば私も行こう・・・・ 今はこんな部屋に収まっているが
 元は 君達と同じ仕事をしてきたのだからな・・・」 




「お言葉は嬉しいんですが・・・まだ扉も全部開いていません
 3時間の間に それもお願いしたいし・・・・それに・・・・」


深月は言葉を止めて 透をじっと見た

「透さんも、浅葱さんぐらいの身長と体格、ありますよね?
 ハッキリ言って、透さんでは あのダクトは無理です・・・・
 そちらの秘書の方は・・・・・・もっと無理・・・

 だから、ここでの大事な作業をお願いします
 これから3時間の間に、できるだけ扉を開けて、時間が来たらエレベーターを・・
 ・・・・あと・・・
 僕をまたあの天井へ押し込んでください」



自分が落ちてきた天井の穴を深月は見つめた


「わかった、私はここで君の指示に従おう」
「はい、 お願いします!」 





深月は 丁寧な手順に組み替えたタブレットを
「これ、僕の相棒なんで、よろしく」  そう言って透に手渡した


「君の相棒は あの一ノ瀬君じゃないのか?」 そう尋ねる透の声に
「んーー・・・ だと、いいんですけどねーー」
深月は明るく笑って見せた



「ん・・ そうか、わかった、では大事な君の相棒、預からせてもらう」
透はそれだけ言うと 天井の穴の下にテーブルを寄せ、
秘書の男と二人で深月をまたあのダクトへと送り込んだ







ダクトの内部・・・・ 今度はタブレットも無く、真っ暗だったが
もうそこは慣れたものだった

あの大きな縦穴まで出ると、再び冷たい梯子へと取り付く
透がしっかりと巻いてくれた包帯のおかげで
梯子の冷たさも、手の痛みも ほとんど感じる事はなかった




1階分、 5メートルほどの梯子はすぐに上り終え
目指す77階の横穴へと 体を入れると
そのまま光の差し込む窓へと 深月は這い始めた・・・




刻印 -191へ続く
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304.   管理人のみ閲覧できます
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2013-10-12 |   [ 編集 ]
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2013-10-12 |   [ 編集 ]
306.   
いつもコメントありがとうございます!
やっと透の登場ですw
匠の今。は今日の回にて!
2013-10-13 |   [ 編集 ]
307.   
いつもコメントありがとうございます!
コメントがうざいなんてっ!!
もうコメント頂くのだけが生甲斐?書き甲斐!!
本当に感謝感謝なのです!!
2013-10-13 |   [ 編集 ]
コメントありがとうございます。励みになります!














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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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