0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

刻印 -188

「どうした・・・・! 深月君!! 深月君っ!!!」

ずっと 匠の名前だけを呟いていた携帯の音声から
いきなり深月の叫び声が聞え
透は思わずイスを蹴って立ち上がった





深月は咄嗟に 細い梯子に抱き付く様にして体を止める
全身から嫌な汗が噴き出していた



ハァ・・ハァ・・

ハァ・・ハァ・・


な・・・何・・・・?!



梯子にしがみつき
滑った手の掌を見ると マメが潰れ皮が裂けて出血していた・・

これか・・・ 血で滑ったのか・・・
冷えきった手はもう感覚も無く
これほど酷くなるまで 痛みさえ感じていなかった


梯子を腕で抱えたまま、シャツの袖で血を拭い 再び梯子を握り締めると
・・・ 落ちていたかもしれない ・・・ 
改めてそんな恐怖が込み上げ足が震えてくる





透が呼びかける声が聞えた
気が付けば 風がおさまっている


「・・・・透・・・・・さん・・・・・・・・・」
人の声を聞き、ほんの少し実世界と繋がった気がして恐怖が和らぐ・・

深月の返事に
透も、ふぅと息を付き、倒れたイスを起こし座り直した



「よかった・・・・・驚かせるな・・・・ 本当に無事で・・・」

「すみません・・・・あの・・・居室って何階ですか・・・ 
 NO.2の部屋って・・・」


「75から77階が 我々の個人使用だ・・・ 
 それより、 君は大丈夫なのか?」

「75階からですね・・・・ 僕がその辺りまで来たらまた教えてください
 もうそろそろ体力、限界なんで・・・・そこまで一気に登ります 
 今は・・ ちょっと手が滑っただけです ・・・まだ生きてますよ」





深月の手は感覚を失い
指は梯子を握る鍵形のまま 固まったように開かなかった


今は 感覚が無い方が救いだな。。 
握る度に血が付着する梯子を見ながらそう思っていた
曲がったままの指も、登るには丁度イイ・・・


何十分かに一度吹き荒れる風の中で 体も冷え切っていた
足にも力が入らなくなってきている


帰ったら、あったかい布団で寝たい・・・ 
そんなささやかな願いが頭をよぎる
匠さんは・・・ ずっとあの冷たい台の上に居たんだよな・・
動かない体で、見えない目で・・・・・

それに比べたら・・
「匠さん・・・  匠さん・・・   匠・・    匠・・・・・・・・・・・」






どれ程登ったか・・ そう呟く自分の声に混じって透の声がした
「もうすぐ75階だ、深月君・・」


ハッと我に返る

見上げると数メートル先に、ダクトが見えていた
あそこか・・・やっと、やっと来たのか・・・・



狭いダクトの中では方向転換できない
梯子からダクトへは 足から入るしかなかった


そろそろと手を伸ばし、足から滑り込む様にダクトに入ると
体を回して腹這いになる

そのまま後ずさる様にして 
床に設けられているマジックミラーから順番に下を確認していった

狭い小さな窓からでは
広い部屋のほんのわずかしか確認することは出来なかったが
どの部屋も人影がない


仕方なくまた来た通路を今度は前進で戻る事にした

次の76階には透さんの部屋と、管制室がある
やっとこの通路から出られる

そう思うと心なしか 這う速度も速くなっていた




76階のダクトへ入って暫くすると
「あと30メートルほど先が私の部屋だ、深月君、・・そして管制室は一番奥」
透の声が携帯から聞えた


「わかりました、とりあえず管制室へ下ります」

深月は管制室の上にある窓を外す
真下に机があった
丁度いい・・あそこへ・・・

深月はその机へと体を躍らせた・・




刻印 -189へ続く
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295.   
匠への罪悪感からとか、罪滅ぼしというより

「深月は匠お兄ちゃんがだいすきなんだね…」

と、いう気持ちになります(笑)違うか…orz

それとも吊り橋効果ならぬ鉄梯子効果で心臓バクバク?

個人的には深月はまっすぐ過ぎて、ちょっと残念なところが可愛い(*ノ▽ノ)
転落してなくてよかった…

透は電話口の会話だけで、仕事できる男(そしてイケメン)オーラ漂ってきますものっ。萌え萌えです。早くご対面したいです♪
2013-10-10 |   [ 編集 ]
296.   管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013-10-10 |   [ 編集 ]
297.   
いつもコメントありがとうございます
とうとう透も出てきますよー
ただ、書くチャンスがなかったのですが・・
(続きはツイッターにて・・笑)
2013-10-11 |   [ 編集 ]
298.   
いつもコメントありがとうございます
浅葱ならソツナクこなしてしまうでしょうねー
でもこれが深月の愛情の現し方・・かな
2013-10-11 |   [ 編集 ]
コメントありがとうございます。励みになります!














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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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