0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

刻印 -185

深月は 動きにくい上着を脱ぐと
肩から下げた銃のホルダーにタブレットを挟み込み 身支度を整えていた


「じゃあ・・透さん、僕の居場所は タブレットから発信するので
 判る範囲の情報で結構ですから、誘導 お願いします
 
 おやっさん・・
 どうせ上がるなら、出来る限り各フロアをチェックしながら行きます
 もしかしたら、途中で匠さんを見つけられるかもしれないし・・・
 僕が上でエレベーターと扉を解除できたら
 匠さんを助けに行ってあげて下さい」


「ああ、わかってる・・・・ 流、絶対に無茶はするなよ」



オヤジは 図体のデカイ自分を
オレもこんなんじゃなきゃな・・ と苦笑いをして見せ
「頼んだぞ・・」  と、深月の肩に手を乗せた

深月はそれにしっかりと頷く・・
「はい・・・  行って来ます」






「おい、あったぞ、 ここだ・・・」

廊下に置かれていた 花を飾ったテーブルに上がり
格子模様の飾りが施された天井を隈無くチェックしていた浅葱が 深月に声をかける


天井と同色の格子で つなぎ目をカモフラージュし
見た目では その存在を見破る事さえ出来ない程にわかり難くしてあるが
その一角だけ 天井が上に押し開けられるらしい




「来い、深月」

浅葱が差し出した手を 深月がしっかりと掴む

浅葱は同じテーブルの上に深月を立たせると
天井まで手が届かない深月の体を抱き上げた


浅葱の力強い腕は 深月を易々と持ち上げ、ダクトへと滑り込ませる・・・

「行って来ます、浅葱さん」
そう言う深月の体を離す間際、浅葱はその手を強く握り返した







そこは狭い空間だった

三人のうちで一番小柄な深月でさえ
両肩を左右の壁に擦って 匍匐 (ほふく) 前進するしか出来ない程だ


深月はホルダーからタブレットを取り出し、両手で持つと目の前にかざす
真っ暗な空間だったが、タブレットの明かりで不自由はしなかった




「よし・・・」
深月は自分に言い聞かせるように 声に出すと
蜘蛛の巣と埃と、大小様々な太さのケーブルだらけのダクトを進み始めた





時折、自分が上がって来たのと同じ様な ”出入り口” らしく
下から明かりが差し込む場所がある

そこから覗くと 部屋の様子が良く見えた



・・・こんなにハッキリ見えるなんて・・
控え室のあの窓と同じ仕様なのか・・・



廊下から見上げた天井は 一面、何の違いも無かった
いや、 そもそも違和感さえ感じなかったのに
こんな場所にマジックミラー・・・・

きっとどこかの省庁の偉い人間が 派閥争いや、裏情報の収集の為に
その権力に物言わせ作らせたのだろう・・

「なんて胡散臭い (きなくさい) ビルだ・・・」

それは勝手な想像の範囲だったが、あながちハズレでも無さそうで
深月は一人の不安を打ち消す様に ブツブツと呟く




だがそれは逆に 今の深月にとって 願ってもない事だった

このダクトが 何らかの裏工作に使われるとしても
それならば、人が通れるように出来ている

それはどこかに通じ、きちんとした出入り口もある通路 と言う事になる



「行かなきゃ・・・・・」
深月は狭さと息苦しさに喘ぎながらも 少しずつ前進する
灯りが差し込む ”窓” からは必ず下の部屋を確認した

部屋に閉じ込められた人々は 一様に憔悴しきっていたが
匠へ繋がるヒントは まだ見つける事はできなかった





暫く進んだ所で 深月はふと前方からの風を感じる
それは空調などと言うより、いわゆるビル風に近い吹き返しだった

もうすぐ どこか大きな通路に出る・・・




刻印 -186へ続く
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289.   管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013-10-07 |   [ 編集 ]
291.   
いつもコメントありがとうございます!
ずっと蚊帳の外だった深月
これから頑張ります!
2013-10-08 |   [ 編集 ]
コメントありがとうございます。励みになります!














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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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