0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

刻印 -184

「扉・・・  開けます」
深月の声が 控え室の重い空気を払拭する様に響いた


「よっしゃ!」
オヤジは鼻先スレスレまで扉に近付き、足踏みをせんばかりにその時を待ちわびる


額の汗を拭いながら、深月が見つめるその扉が
音も無く開いていく・・




真っ先に廊下に走り出るオヤジ、その後に浅葱が続き
その後ろを 深月もタブレット片手に走り出た


やっと、やっとこれで匠さんを・・・!!



が、三人がそこで見たのは
十数メートル先で 堅く閉じられた防火扉だった

「防火扉・・・  そう言えば透さんがそんな事を・・・でも・・・」
振り返るとすぐ後ろにも 同じ扉が廊下を塞ぐのが見える

「たったこれだけの距離で2枚・・・  こんなにたくさんあるなんて・・・・・」




唖然と扉に歩み寄る深月の後に 二人も続いた

オヤジが扉を開けようと手をかけるが、その扉もまた
控え室同様に 取っ手もスイッチも何もなく、ビクともしない


「まさか、これ全部・・・・解除していくのか・・・・・」
浅葱が呟く

「おいっ! 透! 防火扉って・・・・いったいどのくらいあるんだ!」
オヤジが電話の向こうに聞くが 
返ってきた答えは 「わからない」 だった



「わからねーって・・」

「このビルが出来てまだ数年
 今まで防火扉が全て閉じた事など一度も無いのです
 最悪・・・・各部屋ごとに閉じられる仕様なのかもしれません・・・
 もし何処かの部屋で失火したとしても
 各部屋なら、例え隣であったとしても類焼は免れますから・・・
 こんな高層ビルなら、特に・・・・」


「じゃあ・・・・このワンフロアに 部屋はいったいいくつあるんってんだ!」
透の説明にオヤジが苛々したように聞き返した




「階によって違うでしょうが・・・
 その32階なら 確か10部屋以上・・・
 上になれば部屋も広くなる分、数も減ってきますが・・・・・・」


「10も・・・・・・」   深月がポツリと呟く





「1つ開けるのにどれくらいかかるんだ・・・深月・・」
浅葱も困惑した表情で尋ねる


「パターンの癖は掴んだんです・・・・それでも1枚に 少なくとも10分は・・・・
 10枚あればどんなに急いでも1時間半・・・」


「それにまだエレベーターもある・・・
 匠が居る部屋を特定できてない今は・・・・全部の階を見て行くしかない・・・」


「ここから 最上階まであと48階分・・・・・・単純計算で・・・扉だけで72時間・・・」




三人に絶望の色が広がる・・・



「そんなに時間かけてたら・・・匠さんは・・・・・」
深月は持っていたタブレットを ギュッと握り締めた






「透!何かいい方法は無いのか!
 なんかこうーーーーー全部、一気に開けちまう方法がよー!!」

「一気にと言われても・・・先生・・・管制室でなければそんな事・・・」

「その管制室はどこですか!透さん!」
深月がオヤジの携帯に 飛びつくように叫んだ



「管制室は何箇所かに分散されてるはずだが・・・・
 私が見た事があるのは 私が居るこの部屋の近く・・
 76階に1つあったはずだ
 だが場所わかっても 結局そこへ行けなければ意味がない」


「あの・・・天井裏にはケーブルなんかの電気設備の保守管理や
 空調設備用のダクトがあるはずです
 これだけの扉を閉めておきながら、ガスか何かを流そうと言うのなら必ず・・
 そこを通って管制室まで上がれば・・

 見えている部分は最新でも、結局は電球が切れたり、ケーブルが古くなれば
 直すのは人間の手ですから・・」


「それはあるだろうが・・・ここは32階だぞ、流・・・76階までどうやって」


「その点検用のダクトを通って・・僕が行きます」




二人は驚いた様に顔を見合わせた


「深月、お前では体力的に無理だ、 行くなら俺が上がる」
浅葱の指摘も もっともだった
オヤジも それにうんうんと頷いた


「いいえ、お2人では、体のサイズ的にダクトはキツイです
 それに・・・
 管制室まで行っても僕じゃないと、何も出来ない
 これは 僕にしか出来ません」




刻印 -185へ続く
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282.   管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013-10-06 |   [ 編集 ]
283.   
行けっ!深月よ!!
闘えっ!匠のためにっ!!

匠のため身体を張る深月。あぁ、切ない…。

オヤジのセリフ、もどかしさが溢れてる…。
2013-10-06 |   [ 編集 ]
284.   管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013-10-06 |   [ 編集 ]
286.   
いつもコメントありがとうございます!
お返事遅くなりました
興奮して頂けて嬉しいです!
深月、頑張ります!
2013-10-07 |   [ 編集 ]
287.   
いつもコメントありがとうございます!
お返事が遅くなりました
匠の為に深月・・
必死で行きます!行かせます!
2013-10-07 |   [ 編集 ]
288.   
いつもコメントありがとうございます
最近 浅葱の出番が極端に少なく・・
うーん。。。。
2013-10-07 |   [ 編集 ]
コメントありがとうございます。励みになります!














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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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