0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

刻印 -171

委員長席の左下にある扉が開いたそこは 後ろと同じ造りの控え室だった
四人が入ると、後ろで静かに扉が閉まる



これで完全に 浅葱さん達とは隔離された


・・・ここからは自分一人・・・


自分のメッセージは 気が付いてもらえたのだろうか・・
少しでも伝わったのだろうか・・・・



背中も腕も 激しく痛む

背中は熱を持ち、ドクドクと脈打つ。 左腕は全く力が入らなかった
それでも・・
朝の、あの可愛い子供達を 危険にさらす様な真似は出来ない 

・・・絶対に

その為には 一人でも戦う・・・



武器になりそうな物は・・・
匠は上着の内ポケットにある注射器をそっと手で確認した
使えそうな物はこれぐらいしかない


だが、今 セットされているカートリッジは鎮痛剤だ
いくら強い薬とはいえ まず効力はないだろう

ただ わずかな望みがあるとすれば・・・
おやっさんが言った 
” 打ってすぐにショック症状が出るかもしれない ” という言葉
それがどれほどの物か・・  どこまで通用するのか・・・


あの赤い薬をセットできれば・・・・・・・






その時だった
匠の耳の側・・ 正確には耳の中で あの男・・ ハルの声がして
匠は ハッと、現実へと引き戻される

「委員長・・・ちょっと、タクミとだけで・・・話がしたいのだが・・・」




その声に 委員長の表情は 露骨に不快感を表す

が、 またか・・・とでも言う様に何一つ言い返そうともせず 
「勝手にしろ」 とだけ答え
そのまま ドカリと匠達に背を向けてソファーに腰を下ろした




「ありがとう、、 委員長・・・・ ではタクミは廊下へ出るんだ・・・
 お目付け役の先生も、もちろん一緒に・・・
 おぉっーーーー! っとイケナイ・・
 そういえば先生は以前、タクミに捕まるという失態を演じたんでした」

「えっ・・・あ・・・あれは・・・・・・・」
いきなりの話の展開に 老人は焦り言葉に詰まった



そんな老人の言葉など端から聞く気も無い様子で ハルは勝手に話を進める

「んー・・ どうしましょうかー
 そうだ・・! そこの秘書のキミ・・
 キミは凄く強そうだ、ちゃんとした訓練を受けている・・・・だろう?

 先生だけだと心配だから
 これからは タクミの事は キミにお願いしよう・・
 腕には自信ありそうだし・・・ どうかな?」



秘書の男が 自分の主である委員長の方に 確認の視線を向けるのだが
男は面倒臭そうに振り返りもせず
ただ 手の掌をヒラヒラさせてみせるだけだった

その手に秘書の男は深々と頭を下げる




匠は ハルの話しに、なんとも言い様のない嫌悪を抱いていた

今までも このハルの声には 苦しめられてきた
クスクスと一人で遊びに興じるような話し方にも・・


だが、今のこの男は・・・

その芝居染みた嫌な話の仕方が 匠を強い不快感で襲い眉をひそめさせた

いったい 何を考えている・・・・





「ではタクミ・・ 廊下へ出ろ・・・」
廊下へと繋がる扉が音も無くスライドする

「ほれ・・ 行くんだよ」
老人の湿った声に促され、匠は廊下へと出る
後ろにはピタリとあの秘書がついている



その控え室と廊下を仕切る扉が閉まった途端だった

「・・・・・・・本当に馬鹿なヤツだ・・・・・・」
聞き慣れた、あの いつものハル の冷たい声がした・・



「秘書のキミ・・・ キミの主はもうその部屋からは出られない
 キミに指示を出す人間は 私の手の中・・
 おとなしく私の言う事に従った方がいい・・・」


「はい・・」
秘書の男はまるでこうなる事がわかっていたかの様に
見えないハルの声に対して、先程と同じ様に頭を下げた


その姿を 部屋のモニターで見ながらハルは 満足そうに微笑む


「あの委員長、どんな手を使って 今の地位を手に入れたか知らないが
 全くの 無能・・・・
 秘書のキミの方がよっぽど頭も腕もキレるとみえる
 タクミ・・・・廊下を歩いてエレベーターに乗るんだ
 もうすぐ会えるな・・・楽しみにしているよ」 




刻印 -172へ続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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