0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

刻印 -173

深月と透が 電話でやり取りを始めてから
随分と時間が経とうとしていた



「オヤジ・・・・・・今、建物内に ガスの様なものが充満したら・・・・・・」
「ああ・・・ 出口は1つもねぇ・・ 俺達も匠も・・ そこの一般人も・・・
 確実に全員が死ぬ・・・・だろうな・・・・」


浅葱とオヤジは 匠が居なくなった会場を 並んで見つめていた


傍聴人達は 司会も主役も居なくなり
静まり返った舞台を前に どう対処していいのかさえ判らないまま
ただザワザワと 落ち着き無く座っている




「ああやってまだ何も知らず、座っているうちはいい・・・
 知れば大パニックだ・・・」

暇そうに 椅子に座ったままの人々を見ながらオヤジが呟いた・・


「他はもうパニックになってるかもしれねぇな・・
 なにしろ、扉が全部開かねぇんじゃ・・・
 電気系統のトラブル・・  ぐらいに思っててくれりゃあいいが
 それでも いつまで誤魔化せるか・・

 たぶん・・ この建物から外へは携帯も繋がらんだろう・・
 匠が居た、あの医療施設と同レベルの妨害ぐらいはしてあるはずだ・・
 そうなると、ただの電気系トラブルでは説明がつかん・・・・」



「そうだな・・ 
 唯一の望みは、外からこのビルへ来た人間・・・・
 こんな平日の昼間に役所が閉まっていれば、少なからず不振に思う
 警察にでも連絡をしてくれれば・・・・」
 


「ああ・・まったくだ・・・ここはただの役所とは訳が違う
 国家の中枢が入ってるビルだ
 ビルの設計者でも呼んで、外からでも開けてくれれば
 こっちの手間も省けるってもんだが・・・」




オヤジはまだ電話の前で 奮闘する深月を振り返った
深月はそんな視線さえも気付かない程、頭の中のノートに没頭し続けている




「もし パニックになった場合でも
 こちらに機動隊でも何でも、動ける人数さえいれば 一般人を非難させられる
 それが最優先だ・・・・・
 ・・・・匠の救出は・・・・・・・・・・・・・」


そう言う浅葱の言葉が続かない
握った拳が怒りと焦りで震えていた



「ん・・・ 俺達の仕事は 一般市民を守るのが大前提だ
 だからこそ 裏であっても ちゃんとした組織だ
 そのヘンで粋がってるだけの ただの暗殺集団とはワケが違う

 まぁ・・今回みてぇに オカシなヤツもいるがな・・・・・
 だから 匠を・・・・」


オヤジも悔しそうに 一度言葉を切った後
自分自身の何かの決意の様に、浅葱の顔を見た


「だから、匠を助けるのは 一般人の安全の確保が出来てからだ
 匠一人を救出した前回とは話が違う」


「・・・わかってる、オヤジ
 それは、匠だってわかってるはずだ」



 
浅葱は 目を閉じた
焦る気持ちを抑えるように 左の胸に手を当て
上着を掴む様に握ると 一つ、大きく深呼吸をする・・・

そして最後の吐気だけは 強く、短く・・・
自らに 喝を入れる様に 腹の底から一気に吐き出した


そして 真っ直ぐに目を開く
そこにはいつもの 冷静な浅葱がいた








その時だった・・
二人の背後で微かな音がした

それは小さな小さな カチカチという電子音・・・




「・・・おい! 流!」
オヤジのデカイ声が響く


その声に深月は 待て! という様に
静かに目を閉じたまま オヤジを、左手で静止する

そのまま静かに 透にパスの羅列を伝え続けた・・・・







そして・・・



・・・・カチッ。

今までより わずかに大きな音がした




刻印 -174へ続く
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村
↑ ランキング参加中です。クリックして頂けると励みになります m(__)m
254.   管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013-09-25 |   [ 編集 ]
257.   
いつもコメントありがとうございます!
匠とハルがそろえば答えは・・・w
2013-09-27 |   [ 編集 ]
コメントありがとうございます。励みになります!














非公開コメントにする
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


拍手・ランキング・感想など頂けると励みになります

ツイッター @0storyRin
UP情報や裏話を呟いてます

サイトマップ・全記事表示
最新トラックバック
カテゴリ
COUNTER



にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村

にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

↑ ランキング参加中です
1ポチ してもらえると嬉しいです
検索フォーム
QRコード
QR