0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

刻印 -165

匠がボタンに手を掛けると、途端に会場は静まり返り
全員の目が その匠の動き一つ一つに注がれた


中にはあからさまに不快感を示し
ハンカチで口元を押さえ 睨むように匠を見る議員風の女性の姿もあったが
ほとんどが 欲望と好奇心を曝け出し、隠そうとはしない

シンと静まり返ったそこはすでに 異様な雰囲気に包まれていた



それを見つめていたのは会場の外にいるハルも同じだった
ハルはそのまま 分割されていたモニターを1つにだけに戻し
自ら服を脱ごうとする匠を 画面いっぱいに映し出す




だが・・・ ボタンを全て外し終えても、匠はその上着を下ろす事が出来なかった
痛む腕が全く自由にならない・・
右手だけで、重い鎧を脱ぐことが出来ずにいた




「どうした・・?」  男が急かす様に尋ねる

「まだ腕が上がらない・・・・・一人では・・・」

「フンッ・・  介助がいるのか・・・服も脱げないとは・・・ まるで子供だな
 いつもそうやって 誰か他の男に脱がしてもらうのか・・・?」



嘲笑する様に男が言うと、控え室にいたあの秘書が 後ろの扉から入ってくる

「手伝ってやれ」 
秘書の男は軽く頷くと 匠の背後へ回り
いつも浅葱がするようにして 重い上着を脱がせた


その上着が台の脇へ置かれると
匠はスルリとネクタイを解き、シャツのボタンも外していく・・・




そこで一度 手を止める・・




ガラスを隔てた控え室で浅葱と深月が 悔しそうに匠を見つめていた
「クソッ・・・!」
浅葱の小さな声がした


オヤジは・・・
控え室から秘書の男が居なくなると、静かに後ろの壁まで後ずさる・・・・




匠は 発作を起こしそうな体を鎮める様に、フゥッ・・・・と息を吐いた後
チラリと側に立つ秘書の男に目をやった


男が匠のシャツに手をかけ・・・・・  その体が露にされる・・




好奇の目に曝け出されたそのしなやかな上体・・・
その胸に、真っ直ぐに伸びる深い傷がある
それだけではない・・ それは腕にも脇腹にも・・・・
上半身、いたる所に無残な疵痕が 残っていた  


会場がざわつく
これがあの美しかった男の体・・・・・
会場は妖しい興奮に呑まれていた



「背中は・・・? 後ろも見せろ」


男の声に 匠は静かに目を閉じた
この体が・・・ 大勢の前に曝される・・・・



匠がゆっくりと背中を傍聴席に向けると
重い軍服で熱を持ち、痛みと共に高揚した激しい龍と蛇がそこにいた



会場全体がどよめきに包まれる


匠はうつむき、目を閉じたまま その会場の好奇の目にじっと耐え続けた
胸が苦しかった
息が上手く吸えず、酸欠になった体の中を虫が這い回る感覚がする・・・・





自分がつけた刻印を持つ男・・ 匠が目の前に映っていた

「・・タクミ・・・・・・美しくなった・・・・
 ・・早くここへ来い・・・・・・ お前は私のモノだ・・・・」

画面一杯に大きく映し出された自分の蛇と匠の龍を
ハルはゆっくりと指でなぞった





それはどのくらいの時間だったのか・・・

匠にはひどく長く感じたが
暫くしてやっと男の声で 「前を向け」 と言われた


匠は再び正面を向くと 目の前にあった台に手を付き、体を支える・・・
呼吸が苦しい・・・
だが、こんな所で一人倒れる訳にはいかない・・・・

あの控え室の 扉の横にあった大きな窓・・・あれは間違いなくマジックミラーだった
だとすれば・・ きっと、後ろから浅葱さんが見ている・・
「大丈夫だ、匠・・」 そう言った浅葱の声が響いていた



必死で体を支える匠の耳に
「その傷は ホンモノなのか?! 触ってみないとわからんぞ!!!」
会場の空気を 更に焚き付ける様に何処からとも無く声がした




その声に匠は驚いた様に顔を上げる・・・




刻印 -166へ続く
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235.   管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013-09-17 |   [ 編集 ]
236.   
いつもコメントありがとうございます!!
拍手コメっっ!!
ごめんなさいーーーー!!
2013-09-17 |   [ 編集 ]
コメントありがとうございます。励みになります!














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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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