0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

刻印 -166

今の声・・・・
その声は確かに聞き覚えのある声だった・・・
あれは・・・・

匠の中で、急速に嫌悪感が広がっていく・・・






「そうだ!こんな事ができるはずが無い! 何か作り物かもしれん!」
また あちこちで声が上がる

「では・・・ その真偽を確かめたい方には確認していただこう
 段を下りて、実際にその手で確かめられるといい」



その あらかじめ決められた言葉を待っていたかの様に
ハルが キーを押し呟いた

「・・・やっと出番ですよ」
「はい・・ わかっております・・・」
湿った声がハルに返される・・




既に傍聴席からは 何人もの人間がゾロゾロと匠の方へ歩み寄って来ていた
無意識に後ろへ下がろうとした匠の体を あの秘書の男が捕まえ
両腕を後ろ手に押さえ込む

その動きは秘書などという人間の域を超え
かなり訓練をされた、プロだとしか思えなかった


「ッンッ・・・・・!!」

思わず腕の痛みに匠が呻く・・
が、そんな事はお構い無しにアッと言う間に 匠は傍聴人に囲まれていた




・・・クソッ!!
たった一人で群集に呑み込まれていく匠を目の前にして
浅葱は何も出来ずに 悔しさを滲ませる

必死で目の前の扉をこじ開けようとするが
取っ手も何も無い ただの平らな重い板でしかないそれはビクともしなかった





大勢の人間の気配に取り囲まれ、暗かった視界に無数の顔が見える
そのどれもが いやらしく興奮した顔をしていた

そして そこから何本もの手が触手の様に伸び、体中を触り始める・・



腕を捻り上げられ身動き出来ないまま 匠はその感覚に思わず首を振った
「・・止めろ・・・・・・・触るな・・・・」


だが背中の傷には誰もが容赦なく触れた
痛み始めていた傷が ドクドクと脈打ち それは激痛に変わっていく・・


「ンッ・・・! やめろ! ・・俺に・・・さわるな・・!」







その時だった
匠の耳のすぐ側で、不快な声がした・・

「久しぶりだな・・・・・・
 これだけ近寄っても判らないとは・・・ まだ目が見えなくて良かった・・・
 私の薬も満更でもないな・・・ いい実験データがとれたよ・・」



耳に触れそうな程近くで聞えるその声に 匠の体がわずかに震えた
聞き覚えのある、湿ったしわがれた声・・・・・
ねっとりとした不快感・・・

心臓がドキドキと暴れ出す



「私の傑作品も美しく出来上がったようでよかった・・・
 これなら あの方も満足頂けるだろう
 最後まで手を掛けられなかったからな・・・ 心配していたんだ・・・
 随分と 手を尽くした跡はあるが・・ 
 無駄だった様だな・・・・・・・」


そう言いながら その声の男は満足そうに匠の背中に触れ、傷を撫で回した

湿った手の感触・・
それは忘れもしないあの老人の医者だった


「さっきは 私の事も話していたな・・・
 この口で私のモノを咥えてくれた事を思い出して
 年甲斐も無く、また興奮してしまった・・・」
湿った手が匠の喉元から首筋へと触れる


「どうして・・・・・」
言いかけた匠の耳に何か小さなモノが押し込まれた

「・・・ンッ・・・・・・!」
腕を押さえ込まれて抵抗できない匠に 老人の声がした

「これを絶対に外すなよ・・」
そう老人が言った途端だった



その耳に押し込まれたモノから 声が聞えた


「・・・・タクミ・・・・
 ・・タクミ・・・・・・・・・やっと話ができる・・・・・・」





・・・・・!!!!・・・・・


匠の体がピクンとはねた・・・
無意識に強く首を振る


あの男の声・・・・・


あの男の声が ハッキリと聞えていた




刻印 -167へ続く
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村
↑ ランキング参加中です。クリックして頂けると励みになります m(__)m
237.   
キター!!(≧∇≦)匠とハルの再会!審議会では匠と浅葱を離すと思ってましたが、ハルの登場までは o(≧▽≦)oハルのせぇで匠の怯えっぷりが好きになってしまいました!明日が楽しみです☆(*^艸^*
2013-09-18 |   [ 編集 ]
238.   
いつもコメントありがとうございます!
なかなか話が進まなくて
やっとハルの登場です^^;
2013-09-19 |   [ 編集 ]
コメントありがとうございます。励みになります!














非公開コメントにする
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


拍手・ランキング・感想など頂けると励みになります

ツイッター @0storyRin
UP情報や裏話を呟いてます

サイトマップ・全記事表示
最新トラックバック
カテゴリ
COUNTER



にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村

にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

↑ ランキング参加中です
1ポチ してもらえると嬉しいです
検索フォーム
QRコード
QR