0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

刻印 -156

広大な駐車場に着くと 4人は車を降りる


ドアを開けると、残暑と言うにふさわしい暑さが襲ってきた
その気温が 一気に匠の体温を上げる


照りつける太陽の明るさも、頭の奥に突き刺さるような痛みを引き起こした
「ん・・っ・・!」
匠はその眩しさに 思わず目を閉じる


「目、痛てぇか? 傷が付いちまってるからな・・・・・・」
オヤジが 恨めしそうに太陽を見上げながら言う


立ち止まったまま動けない匠の肩を 浅葱が支えた
匠の上着も浅葱が持ち その手をゆっくりと引く

「中に入れば少しは楽なはずだ・・・ 行こう」
「・・はい」




4人は少し緊張した面持ちで 審議会の行われるビルへと足を踏み入れた


が・・ 1階のロビーへ入ると その緊張は一気に掻き消される


そこは官庁と言うよりも 普通の商業施設の様だった

仕事や所用で役所へ来ている者もいるのだろうが
食事の為、買い物の為といった目的の親子連れや 若い恋人同士の姿もあり
かなりの賑わいを見せている

平和・・・そのものだった


3人はいささか拍子抜けし、その様子を見渡す・・・
匠も その声や音に穏やかな日常を感じ取っていた



「とりあえず 匠、座ろうか」  オヤジが壁際のイスを指差す

涼しい屋内へ入り 匠が少し落ち着くと
オヤジは  「そろそろ着なきゃならんか・・」  と軍服の上着に袖を通し始めた


匠が上着を着るのには、いつもの様に 浅葱が後ろから手伝った
ネクタイもキチンと締めると、その重さと暑さは想像を遥かに超えていた

生地が分厚く、硬く重い軍服は まるで強固な鎧を着ているように
背中の傷に圧し掛かる

匠はその重さに目を閉じて呼吸を整える



「王子様・・・だそうだ」  いきなり浅葱の声が耳元でした
「・・え?」 
「向こうに 幼稚園児が大勢いる
 お前を見て騒いでいる・・」  そう言って微笑む


漆黒の制服に銀の鎖の飾りが付いた軍服は
子供には王子様に見えるのかもしれない


騒いでいた園児の一人が 匠に走り寄ってくると
「おーじさまー」 いきなりその脚に抱き付いた

「え・・」 脚元までくれば匠の視界にもはいる
可愛い女の子が足元にくっついていた


それを見た他の数人の子供達も走り寄ってきて
あっという間に 匠の足元は子供達で溢れた


この服の苦しさに 困惑していた匠の顔に笑顔が戻る
順番に子供達の頭を撫でていくと 次々と可愛い歓声があがった


以前マンションから逃げ出した時、
自分の指を握って歩いてくれた女の子の事を思い出していた

あの時は 汚れた自分の手で 触れてはいけないと思った
が、今は・・・・
少なくともあの時よりは、笑顔で子供達を見る事ができる・・・・・




そんな匠の様子を少し離れた場所から 深月はじっと見ていた
背の高い浅葱さんも 元々軍人っぽいおやっさんも 軍服姿は似合っている
でも、匠さんは特別に・・・・



「匠は・・・」
オヤジに 急にそう話し掛けられ、深月はビクンと反応する


「匠は 何を着てもサマになるな」

「えっ・・・あ・・・はい・・ 本当に・・・」

「男の俺が見ても、匠はキレイだと思うよ・・
 特にあんな格好をしているとな

 ・・・・・・・・・      ・・・・なんか・・・あったか?」


オヤジが深月にボソリと尋ねた


「・・・・・いえ・・・」
深月はそれだけしか言う事が出来なかった


「そうか・・・
 さっき、車から降りた時・・・・
 いつもなら真っ先に匠を気にするお前が 手も出さなかったからな・・

 こんな・・・  何が起こるかわからねぇ日だ
 まともな神経を保てと言うのも酷な話だがな・・・・

 流・・・今日は余計な事を考えてる暇はねぇぞ
 今は、、 今日の、これからの事だけ考えろ
 匠を無事にあの部屋へ連れて帰る事だけをな・・」




刻印 -157へ続く
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221.   
こんにちは♩
匠の軍服姿を想像してドキドキしてます。
幼稚園児達も惹きつけてしまう王子様ぶり。
やっぱり匠ってイケメンだったんですね。
私のイメージしてきた匠ももちろん細身の長身でちょっと童顔の綺麗目イケメンなので、確かに王子様です。
2013-09-08 |   [ 編集 ]
222.   
ああ(○´U`○)軍服を着た匠はさらに美人に違いない‼
いよいよ審議ですね>_<流との事も気になるけど、とりあえずハルがどー出てくるのか気になります( ̄Å ̄
2013-09-08 |   [ 編集 ]
223.   
いつもコメントありがとうございます!
そのイメージ・・いいですねー!
嬉しいです^^
2013-09-09 |   [ 編集 ]
224.   
いつもコメントありがとうございます!
そうですね、これからいよいよです!
2013-09-09 |   [ 編集 ]
コメントありがとうございます。励みになります!














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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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