0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

刻印 -146

「匠、もう平気か?」
オヤジは匠が座るのを待ち
「はい」  と返事をするのを見てから、単刀直入に切り出した


「まずは・・・ 審議会だ、 来週には行われると思う
 あのビルは公官庁の施設も備えてるからな
 たぶん・・予想では5日後ぐらいだ」

「5日後・・・」 深月が呟いた



匠は何も言わず ギュッと右手で左腕を押さえる
5日後・・・ またあの男と対峙 (たいじ) しなければならない



「いいか? ・・・匠」
「・・はい。 大丈夫です」
「ん・・・じゃあ・・・・次はこいつだ」


オヤジは 深月がテーブルに運んだケースから
1つの小さな箱を取り出した

それはプラスチックの白い箱で タバコより一回り程大きい




「それは?」 深月が尋ねる

「これは 注射器だ」

「注射器? そんなに小さいのが・・・・ですか?」

「ああ、自分で打つ注射だ
 これに匠の鎮痛剤を入れる
 流もインスリンを自分で打つのは 聞いた事があるだろう
 あれと似たような物だが、容量も針もこちらの方が大きい
 インスリンは無痛針があるが・・・」



オヤジがプラスチックのケースをカチリと開けると
中から 1本の筒状の物を取り出す


太いマジック程の その先のキャップを外すと
そこには普通の注射器を変わらない程の・・・いや、それ以上に太い針があった




それを持って オヤジは匠の視界に入る様に 身を乗り出す


「見えるか? 匠・・・
 これはまだ 見本用の空のカートリッジだが・・
 使い方は・・」


オヤジはテーブルの上にその注射器を垂直に立てると、
まるでボールペンの様な 上部のボタンをカチリと押す

ズンッ・・鈍い音がし、ガラスのテーブルが ビリッと震えた  




「これで 中の薬が一気に体内へ打ち込まれる」

「一気って・・・痛くないんですか・・・・?」
その振動の大きさに深月が驚く



「痛てぇさ・・・
 普通以上の針を刺して、薬液も普通のほぼ倍を 体へ打ち込むんだ
 その衝撃と痛みは覚悟してもらわんとな・・ 匠・・・」

「・・はい」

「・・・・・ これからは匠も外へ出る
 が、今朝みたいに いつ痛みが襲うか・・ それは全く予期できん
 この部屋の中だけなら 処置は出来るが・・・
 そうで無い時の方が多くなるはずだ

 その為の薬をここに入れておく
 普通の鎮痛剤よりかなり強力なやつだ

 打ってすぐには ショック症状も出るかもしれん・・・
 それでも・・・ もし、交戦中に 今朝みてぇに痛み始めたら
 そんな事は言ってられねぇからな・・・・

 外で使う事を前提に、鎮静剤は無しだ
 意識が飛んだら意味がねぇしな・・

 ただ痛みを一時的に押さえ込む、それだけのモノだ」




オヤジはテーブル越しに手を伸ばし、匠の手にその箱を乗せる


「打ち方は今と同じ、キャップを外して、太ももか腕に垂直に奥まで刺し
 このボタンを押すだけだ
 打ち出す為の本体は繰り返し使える
 が、針と薬液がセットになったカートリッジは使い捨てだ
 1回分は セットしておくが、2度目からは自分で入れろ

 これの管理は匠に任せる
 お前の命綱だ・・・・・外に出る時は必ず持って出るんだ・・ いいな?
 そのタグとセットだと思え」


「わかりました・・」

匠は 手の中に置かれたその箱を握り締めた
それは 軽い小さな、ただのオモチャの箱にしか見えなかった
・・・これが、俺の命綱・・・・・



「ただ・・・言っておくが乱用だけはするなよ
 通常なら使わない程の強い鎮痛剤だ
 非常時のみ、使用を許す・・

 それから・・  これを持ってなら・・外へ出る事を許可する
 審議会までに 外の気温、自分の体温の調節の仕方、明るさ、視界・・
 慣れておかなきゃならん事は山ほどあるからな・・」


そう言ってその箱ごと匠の手を握った

「・・・ はい」 
匠は真っ直ぐに顔を上げたまま、オヤジを見た
やっと外に出られる・・・その目には強い意志があった






が・・・


オヤジの思惑と計画は翌日には打ち砕かれる事になる




刻印 -147へ続く
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村
↑ ランキング参加中です。クリックして頂けると励みになります m(__)m
コメントありがとうございます。励みになります!














非公開コメントにする
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


拍手・ランキング・感想など頂けると励みになります

ツイッター @0storyRin
UP情報や裏話を呟いてます

サイトマップ・全記事表示
最新トラックバック
カテゴリ
COUNTER



にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村

にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

↑ ランキング参加中です
1ポチ してもらえると嬉しいです
検索フォーム
QRコード
QR