0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

刻印 -144

薬が効き始めると 匠は目を閉じた
深い静かな森へ引きこまれる様なその感覚に 抵抗出来ず
みんなの声が フェードアウトしていく・・・



「鎮静剤が効いたようだな・・・ これで数時間は起きないだろう・・
 おい、流・・
 午前中に仕入れに行くから、一緒に来いや」
「仕入れ・・ですか?」
「ああ・・そろそろ少なくなってるモノもあるから、薬をな」
「薬の仕入れ・・・・あ・・はい、わかりました」



深月はトレイを片付けながら、オヤジに返事をし
ベッドの側に立つ浅葱の姿を見ていた





暫くしてオヤジと深月は二人で出かけた

オヤジは珍しく自分で車を運転し、郊外の病院へと乗り入れる

そこは個人病院だったが、かなり大きな規模である事は
その建物の大きさ、敷地の広さから容易に推測できた


オヤジは来慣れた様子で 病院地下の駐車場に車を止めると
受付に寄る事もなく さっさとエレベーターで昇っていく


病院内には特有の匂いと ひんやりとした空気感があったが
それを補う様に 柔らかな薄梅を思わせる壁に 品の良い絵画が掛けてある

新しい建物では無いが、ぐるりと建物で囲った中庭には 芝生があり
入院患者や その見舞い客が
涼しげな木陰のベンチに座り談笑しているのが見えた




かなり長い廊下を歩きながら 深月が中庭に面したその窓から下を見ていると
オヤジはある一室の前でノックをした

扉の横には 【 副院長室 】 と書かれている





「どうぞー」 と、中年男性の声がして オヤジは深月を連れて中に入る

中には白衣を着た男性が 嬉しそうに立っていた
「いらっしゃい」
その部屋の主、副院長と思われる男性が 深月に声をかけた


「あ・・  はじめまして・・・」
深月は戸惑い、オヤジの方を見る
オヤジはそんな深月を見ると  「緊張せんでいい」  と笑った



「まだ副院長なのか? いい加減に 院長の名札を付けたらどうだ」
オヤジが 中央の白いレースカバーの掛かったソファへ腰を下ろしながら言う


「工藤院長がいらっしゃるのに、私は副で十分ですよ」

副院長は 深月にもソファへ座るように手で促すと
自分も反対側のソファに腰を下ろした



「あ・・・どうも・・・」
おずおずと深月がオヤジの隣に座る


こんな大病院の副院長なんて偉い人に会うんだったら 
もう少しちゃんとした格好で来たのにーーーー
深月はジーンズにスニーカーという
まるで普段着の 自分の足元に視線を落とす



「こいつは 今、俺と一緒にいる深月ってぇんだ
 これからも用事を頼むかも知れねぇから、よろしく頼むよ」

急に自分を紹介され、深月は慌てて顔を上げてから ペコリと頭を下げた



その様子を 副院長はニッコリと優しそうな顔で見る

「わかりました、何でも言ってください」
「流もだ、 この人には世話になってる
 これから、俺の使いで来ることもあるだろうから、覚えとけよ」
「あ・・はい」
「名刺、渡しましょうか?」


副院長が立ち上がりかける


「いいや・・・そういうのは必要ねぇよ
 今日のリストだ、これだけ貰っていくよ」

「ああ・・そうでしたね・・すみません
 鍵は開けておきますから」


リスト といわれる 封筒を開け中を確認すると 副院長は
「これは・・・また何か重篤な患者を診て・・・・・」  と言いかけたが 
「すみません、患者の事は守秘義務ですね」  とすぐに自分の発言を取り消した



「じゃあ・・・急ぐんで、またな」
「もうですか? 相変わらず、いつも忙しい人ですねー 今度ゆっくり酒でも」

そう言いながら扉の前まで見送ってくれる


「おう、またいつかな」

そう言ってオヤジと深月は部屋を後にした




刻印 -145へ続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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