0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

刻印 -128

「出来る事なら、アイツの死の真相を明らかにしたいとは思う・・・
 だが、今思うのはそれだけだ

 そういう意味では アイツはもう 俺の中にはいない
 きっとアイツも・・笑って許してくれるはずだ・・」


「どうして・・・・俺・・・・を・・?」


「どうして・・・・ か・・・
 そうだな・・
 それは俺にも判らなかった・・
 居なくなったお前を探している間中、ずっと考えていた
 オヤジに怒鳴られながら・・ な・・
 
 会ったばかりのお前が 何故、これほど気になるのか・・
 どうしてこんな気持ちにさせるのか・・・・
 
 だが・・お前の目が見え始めた頃・・・・判ったんだ
 それが 何故なのか・・」



遠くを見るようにしていた視線を外し、浅葱は隣の匠を見つめる
匠もその視線に魅かれる様に浅葱の顔を見た


「匠の・・・お前のその目だ・・」
浅葱の指が匠の頬に触れる


「目・・?」

「ああ、その瞳の色だ・・・・ 
 お前のその瞳は ハーフだったジンと同じ色をしている・・・・」
 

「・・瞳・・・」
匠は少し首を傾げ、遠い記憶を辿る様に目を伏せた


「・・・・・確か・・・・小さい頃に・・
 1/4だか・・1/8だか・・・・って聞いた事はありますが・・
 でも、 あまりにも 薄すぎて・・気にも留めてなかったし・・
 今まで そんな事を、言われた事も無かった・・・・」


「初めてお前を見た時・・ きっと俺の中では それを・・・
 ジンと同じだと・・  感じていたんだろう・・
 自分でも気が付かなかったが・・  きっと・・
 それで無意識に求めたんだと思う・・

 だが、最初のキッカケがそうであっても、今は・・
 お前がアイツの代わりだなんて思ってはいない

 お前はお前だ・・

 お前の存在は それだけ俺の中で大きくなった・・」  






「でも・・・・・・・・
 俺には・・・・・・・・印が・・・・  こんな体の俺を・・・・」

「その傷も含めて、全てが今のお前だ・・
 お前を抱く、 俺が忘れさせてやる・・・そう約束したはずだ」

「・・・・・・」

「嫌か? 俺では不満か?」

「違う・・・・・・・・嫌なんかじゃない・・・・・・」




そこまで言うと匠も言葉に詰まった

嫌な訳がない・・
こんなにも・・・・ こんなにも浅葱さんに・・・  魅かれているのに・・



その浅葱が 自分を愛していると、言ってくれているのに・・






ゆっくり目を閉じると
「俺も・・・浅葱さんでなければ・・・・・・嫌だ・・」
ポツリと呟いた

その声で浅葱は匠の頭をグッと引き寄せると 両腕で自分の胸に抱き締めた





「・・・俺を・・・俺を抱いて・・・・・下さい・・ 

 忘れさせて・・下さい・・ あの男を・・・

 この体の痛みは・・・・ あの男じゃないって・・・・そう思わせて・・・・」



浅葱の胸に抱き締められたまま
匠が まだ冷たい右腕を、 浅葱の腰に回す


その匠の顔を下から覗き込むように 浅葱はその顔を傾けた

「本当に・・・・・・いいんだな?」



その声に匠が目を開ける

正面に浅葱の顔があった・・
ん・・と、匠が頷く




そのまま匠も暫くの間、浅葱の顔をじっと見つめていた



「お願いが・・あります・・・」

「なんだ・・?」

「途中・・・・・俺が・・・・・何を言っても・・・何をしても・・・
 絶対に止めないで・・・

 俺がいいと言うまで・・・
 俺の中の記憶が 浅葱さんだけに・・・・
 この痛みが・・・全て浅葱さんの記憶だと思えるまで・・・絶対に・・・・
 ・・止めないで・・・ 」



「ああ・・わかった
 お前の痛みを・・・記憶を・・ 全部俺のモノにしてやる
 忘れさせてやる・・・・・」



そう言うと 浅葱は立ち上がり 
少し開いたままにしておいた部屋の扉を パタンと閉め
中から鍵をかけた



扉が閉められ、鍵が掛かる音に 匠の体がわずかに震えた
強くタグを握り締める・・









リビングに居たオヤジは その扉が閉まる音に顔を上げた



「・・・おい・・・流・・・・・」
ソファに座って 匠のボールを握って遊んでいた深月に声をかける

「ちょっと散歩に行かねぇか?」

「はぁ?? おやっさんとですか??  嫌ですよおー・・この暑いのに・・」

「そんな事言うなー・・・ あ! ・・タバコだ・・タバコ・・・じゃない・・
 アイスだ! アイス買ってやる!」


嫌がる深月を 「まぁまぁ たまには・・!」 そう言いながら
オヤジが無理矢理 部屋から引っ張り出して行く




刻印 -129へ続く
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138.   管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013-08-12 |   [ 編集 ]
139.   いきなり失礼します。
始めまして。
麗那と申します。
凛さんの文才分けてくださいぃ(泣)
おやっさん、やるなぁ!とか思いましたw
更新楽しみにしてます。頑張ってください。
2013-08-12 |   [ 編集 ]
141.   
いつもコメントありがとうございます!
これから暫く闘い・・が続きます
私も頑張ります・・
2013-08-12 |   [ 編集 ]
142.   
コメントありがとうございます!
文才はありませが、オヤジのキャラに随分 助けられています^^
頑張ります!
2013-08-12 |   [ 編集 ]
コメントありがとうございます。励みになります!














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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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