0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

刻印 -114

「これ、片付けて来ますね」
2つの銃を持って立ち上がり、深月は部屋を出た


途中、匠の部屋の前まで来ると
ドアが いつもの様に開けられている

そっと中を覗くと
ベッドの横に座り、心配そうに匠を見つめる浅葱の姿があった



その姿は、もう何度も目にした光景だった

そういえば・・・浅葱さんはいつもああやって匠さんを・・・
毎日毎日・・・・






「深月・・」
部屋の入口から見つめる深月に気が付き、 浅葱が声を掛けた


「あ・・はい・・」
 
匠を起こさないように、浅葱の側まで行く
「・・・あの・・匠さんは・・・・」


「・・・・・・・・・」
じっと匠を見つめるだけで 浅葱の返事はない



それは静かに眠る・・・とは決して言えない匠の姿だった
浅く早い呼吸で 苦しそうに息をしながら
呻いて腕を押さえ、体を捩る・・

少し体が動くようになった分、 痛みに悶える姿は余計に痛々しい




「匠さん・・・・」 深月は思わず浅葱の横にひざまづいた




「深月・・・・さっきは悪かったな・・」
浅葱が深月に謝るのは初めてだった


「いえ・・・・・・・おやっさんが、少し・・ 話してくれました・・」

「オヤジが・・・・・・そうか・・・」





「・・・匠さん・・・・ここまでしなくても いいのに・・・・・」
深月が苦しそうな匠を見つめたまま呟く


「1つずつだ・・・・」

「えっ・・・・?」

「1つずつでしか 消化できない・・・・

 初めは 痛みと苦しさ・・
 次は 傷が消えない事への絶望
 そして今は・・ 思う様に体が動かないことへの 焦り・・・

 それでも1つずつ・・ 匠は消化してここまできた
 もちろん納得のいくモノなんて1つもないだろうが
 我慢し、耐えて・・諦めて・・・そうしなければ・・・生きてはいけない・・」



「傷が残る事も・・・・・
 ・・・だからこの前、 あんな風に笑ったんですね・・  匠さん・・」



深月は タグを掛けてもらった日の匠の顔が忘れられずにいた


そしてきっと、それを乗り越える為に
浅葱さんは自分の知らない所で、 匠さんをずっと 支えてきた・・・






「浅葱さん・・・・さっき・・・
 匠さんじゃなくて・・、僕が浅葱さんを撃ってたかも・・・しれませんよ・・」

「・・・構わん・・  ・・そう言っただろ」

浅葱はそれが まるで普通の事の様に平然と応えた



「構わんって・・・・構うでしょ・・・!
 匠さんじゃなくて・・僕が殺してたかもしれませんよ・・・!」


「いいんだ・・ 深月・・それでも・・・
 お前は緊張に弱いだけだ
 確かに最初はかなり動揺して銃口が揺れていたが
 一度 自分ですべきことがわかれば お前は失敗しない」



「そんな・・・・・・」
浅葱に少しでも認められた事は 素直に嬉しかった

が・・ その浅葱の潔過ぎる (いさぎよすぎる) 言動に
深月はフッと不安を覚えていた

浅葱さんって・・・・
自分が死ぬことを何とも思ってないのかもしれない・・・・・



じゃあ・・・・
その浅葱さんの支えも・・・ 匠さんなのか・・・?









「匠さん・・・・もう大丈夫ですよね・・
 体だって・・少しずつでも良くなってきてるし・・もう・・
 こんなに苦しまなくていいですよね・・・」


匠の体にそっと指で触れながら、深月が祈る様に呟く



「・・・まだ・・・・越えなきゃいけない大きな壁がある・・」


その声に深月が 驚いて顔を上げる


「・・・・・まだ・・・??
 まだ・・・・・って・・・・」


深月は浅葱の言葉の真意をはかろうとその顔を見つめるが
浅葱はそれ以上話そうとはしなかった


ただ じっと匠を見る目がひどく辛そうで
深月は何も言えなくなった




刻印 -115へ続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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