0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

刻印 -113

オヤジが慌てて席を立ち、走り寄ってくる
「匠っ・・・」   声を掛けるが反応はかなり弱い


「お前等は・・・ったくよぉ・・ やり方が無茶苦茶だ・・
 
 発作を起こして、気を失ってるだけだ・・・
 とりあえず部屋に連れて行って 安静にさせてやれ、恭介・・」




浅葱は匠を抱いたまま立ち上がると オヤジの方へ視線を向け
わずかに頭を下げる

無茶だと言いながらも、最後まで文句を言わずに
黙って見ていてくれたオヤジへの感謝だった



「深月・・・  銃を片付けておいてくれ・・」
そう言って匠を部屋まで運んで行く








「はぁぁぁぁぁ・・・・・・
 おやっさんーーー・・・・・怖かったぁ・・・・・・・・・」

深月は浅葱の姿が見えなくなると ヘナヘナと床に座り込んだ


「疲れたか・・ 流・・」
オヤジが深月の肩にポンと手を置く


「は・・・はいぃ・・・・
 ・・ホント怖かった・・・・
 マジで浅葱さんを殺してしまうかもって・・・・
 あんな無茶苦茶・・    自殺行為ですよっ・・!」


段々と怒りが込み上げてきたのか 深月は声を荒げながら
床に転がる匠の銃を無造作に拾い上げた


それは深月の持つ物とは比べ物にもならない程 重かった




・・・・こんな重い物、ずっと・・・



冷酷な重さに 怒りの気持ちが一気に冷え
その後から 悲しみの感情に覆われていく


「何なんですか・・・・・何考えてるんですか・・・・・・浅葱さんは・・・
 いったい・・・・・
 何の意味があって・・・  こんな事を匠さんに・・・・・・・」

2つの銃を握って 震える声で深月が呟いた





「理由が・・・欲しかったんだよ、  匠は・・」


「理由・・?
 浅葱さんじゃなくて・・匠さん・・・?」


「ああ・・・
 匠にとって ・・これは必要だったんだ
 この理不尽な状況を納得させる 無茶苦茶な理由がな

 匠だって、こんな馬鹿な事が出来るなんて端から思っちゃいないさ・・

 医者の立場で言わせて貰えれば
 こんな事は10分・15分でドクターストップだ

 だが 他人に止められたんじゃダメなんだ
 自分で自分を納得させる・・
 いや・・ 納得は出来なくても・・
 自分の気持ちを・・ 焦りを捻じ伏せる理由がな・・」


「焦り・・・・
 ・・・・だけど・・・何も浅葱さんを  狙わなくても・・・」


「仮に的が モノ だったら・・匠はきっとまだ止めてない
 止められなかっただろうさ・・
 頑固で一途で・・真っ直ぐで・・だからこそ危うい・・ それが匠だ・・・・

 相手が恭介だから、匠は自分でロックを掛けられたんだ
 止めてなかったら・・・
 もっとボロボロになって・・  下手すりゃ二度と・・・・

 それが判ってるから 恭介も自分を的にした
 匠を壊さない為に・・・」



「で・・でも・・・・一歩 間違えたら・・・・・
 自分だって・・・死ぬかもしれないのに・・・
 ・・・命懸けるなんて・・・・」


「そうだな・・・
 だが恭介は・・・それを選んだんだよ
 命を懸けて・・・匠と一緒に居る事をな・・・・」


「そんな・・・・・」





二人はここに来てから知り合ったと聞いていた
それ以前に面識はないと・・

なのに、命を懸けてなんて・・・



「浅葱さんと、匠さんって・・・・いったい・・・・」
深月は思わず呟いていた

「・・・ん? さぁな・・・俺にもわからん・・・」


「・・・・・・・」
オヤジの返事に 少しホッとした自分がいた




答えを聞いたからと言って、自分の気持ちがどうなるモノでもない・・
聞かずに今のまま・・・
匠さんを想っている方がいい・・・

浅葱さんが、絆や信頼や・・・・・愛情・・・で
匠さんを支えるなら・・
自分は おやっさんに言われた様に、明るさや・・・・・元気で・・・・






「お前もよく頑張ったな、・・流」
オヤジがじっと座り込む深月に手を差し出す

その手を ・・ありがとうございます・・ そう言いながら掴む深月は
大きな息を一つ吐いて 深呼吸をした


「僕も・・・・
 ・・・僕も・・・1つ勉強になりました・・」

「ん?」

「・・だんだんと銃口が右にずれていく癖があるみたいです」

「そうか・・・少しでも役にたてたか」 

「はい・・・」




刻印 -114へ続く
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104.   
恭介と匠、この二人は出逢ってすぐに共鳴したのかな‥
あ、深月は癒しキャラ的な感じで、好きになってきました。
オヤジさんも変わらずいいキャラです!

これからどんな展開になっていくのか、楽しみです。

2013-07-27 |   [ 編集 ]
105.   
いつもコメントありがとうございます
そろそろ 色々なことに
形をつけていきたいと思います・・!
2013-07-27 |   [ 編集 ]
106.   管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013-07-27 |   [ 編集 ]
107.   
いつもコメントありがとうございます
とても励みになります!
2013-07-28 |   [ 編集 ]
コメントありがとうございます。励みになります!














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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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