0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

刻印 -12

部屋に戻ると オヤジは忙しなくキーボードを叩いていた

「帰った」
それだけ言い自室へ戻ろうとする


「おい。 ちょいまちー」
それをオヤジが呼び止めた



「まずは手当てが先だ。 奥で待ってろ。 すぐ行く」
「もういい、大丈夫だ」
「おいおい、お前の為じゃねぇ。 坊ヤを助ける為だ」

そう言われると返す言葉がなかった





マンションの一番奥の部屋

医療器具や薬品が並び、中央にイスと診察台のようなベッド
そこは診療所と手術室を兼ねたような作りになっていた


暫くして入って来たオヤジは、入念に手を消毒しながら
「ほれ、そこに横になって傷、見せてみろ」
顎でクイクイと診察台を指す



上半身裸になり、ベッドに横たわり 無言で左腕を差し出すと
オヤジが小型の無影灯を引き寄せる


「まぁ・・ 傷はでけぇが、さほど深くは無い
 これぐらいなら縫っとけば大丈夫だろ」

「・・・オヤジ・・・ 匠の発信機はどこで途絶えた?」


自分の傷の話など、まるで聞いていない様子で浅葱が尋ねる


「ビル横の道へ出てすぐだ・・・ このまま縫合するぞ」
「・・・車・・・ だな」
「まぁ、そうだろうな
 あの道はそれほど広くねぇから大型は無理だ
 発信機の電波を遮断出来る車を 準備してたって事だな・・」


オヤジも世間話しでもする様に、喋りながら
腕の傷を手早く処置し縫合していく


「やはり最初から一人、もしくは少人数を拉致るためだけの罠・・・
 ・・・・全ては仕組まれてたって事か・・・」
「あぁ、坊ヤの配属当日のいきなりの出動命令はそれだな・・・
 今、応援を召集しているが・・・」


そこまで言うと、オヤジの声が一段小さくなる


「・・・今回は上にナイショで動く
 今までに俺かお前が組んだことのあるメンツだけに召集をかけた
 信用できるヤツだけでな
 大人数って訳にはいかねぇが、少数精鋭ってとこよ」

「・・・だな・・・ そうしてもらえるとありがたい」
「礼は坊ヤを連れて帰ってくれりゃあいいんだ・・・」



「・・・匠・・・・」



・・・・暫く無言の時間が過ぎる
どちらも言いたい事があるのに言い出せない・・・ そんな空気だった



「ほら、いいぜ
 見てみろ~ 俺だってまだまだ縫いモンは上手いもんだ」
沈んだ空気を吹き飛ばすかの様にオヤジが大声で言うが
やはり声は重いままだった



「・・・・・・・・・・なぁ・・ オヤジ・・・ 匠は・・・・・」

自分の気持ちを落ち着かせるように、浅葱が口を開いた


「ん?・・・・・・・ああ・・・どうだろうな・・・
 とりあえず、お前が行くまで殺しはしないだろうが・・・
 指の一本や二本・・・
 運が悪けりゃ・・・ 足の一本・・・・・腕一本・・・・・ で済めばいいがな・・・」


「・・・・・・・・」

「それよりも気がかりは 坊ヤの精神・・・ だな・・・
 壊れなきゃ・・・・ いいが・・・・」



”何をバカな事を考えてんだ、坊ヤは大丈夫だ!”
そんなオヤジの言葉を 少しでも期待していた自分がいた・・・

しかしそれは端っから無理なのは判っていた
ヤツ等の卑劣なやり方は、2人ともよく知っていた



「ここに化膿止めの薬、置いとくぞ
 飲んだら時間まで寝てろ
 オレはまだコッチで用がある」

オヤジは指でPCのキーボードを打つマネをする


「・・・・・いや・・・ 少し出かける」



部屋を出て行こうとしていたオヤジは 驚いたように振り返った

「出かけるってー どこにだよ」
「あいつの・・・ 匠の車を引き上げて来る」

「そんな事たぁ、下のヤツに任せろや」

「・・・俺が行く
 ・・・ここに戻った時、愛車が無いと寂しがる・・」


「・・・・・そうか、なら・・ 送りの車だけ手配するが・・」
「いや・・・念のためタクシーで行く」



それだけ言うと浅葱も部屋を出て行った




刻印 -13へ続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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