0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

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刻印 -81

オヤジが部屋から出て行き、一人になると 
耐えていた匠の呼吸と痛みは一気に悪化した


ハァ・・・ハァ・・・

ハァ・・・ハァ・・・


苦しかった・・
監禁されていた時とは別の意味の絶望がそこにあった



薬が切れたせいもあったが
体中の傷が一斉に覚醒し、痛み始めていた

体の激痛と 呼吸が出来ない苦しさに喘いだ




今にも叫びそうだった・・・・


思いっきり声を上げて叫べたら・・



あの地下室では 声が枯れるまで叫び続けていた
体の奥から止め処なく溢れてくる痛みの感覚を 叫ぶ事で放出した

そして声を出す行為で呼吸もわずかに楽になる気がした
そうやって 自我を保っていた・・






だが、この部屋で 声を上げる訳にはいかなかった

みんなが・・ みんながいる・・
今でさえ、心配や迷惑を掛けている


これ以上・・・ 面倒をかけられない・・・






震える体を自分の手で押さえ付け 唇を噛み締めた
痛みを体の中に留め、ただただじっと耐えるしかなかった


おやっさんが巻いてくれた新しい左手の包帯も
必死に握り締めた力で 縫合したばかりの傷からまた血が滲む・・




おやっさんも、浅葱さんも自分に  ”すまない”  と言った
それが余計に辛かった
自分の存在が 二人を苦しめるのか・・

あのまま、地下室で本当に死んでいた方が良かったのでは・・
そんな思いが脳裏をかすめた









扉の向こうで人の気配がした
それは浅葱でもオヤジでもない


深月さん・・・・・・

入って来ないで・・・・・ 1人にして・・・・



そう思うが、匠の思いに反し その気配は一度部屋の前で立ち止まり
そして中まで入って来る・・・



本当なら背を向けたかった
布団を被り、顔を隠せば、まだ寝たフリも出来るのだろうが
今の匠には一人で寝返りさえ打てなかった



「匠・・・さん・・・? もう寝てしまいましたか・・・・・」
そう言って 深月がそっと入ってくる


必死に呼吸を整え、体の震えを止め様とするが
自分では もう抑えきれるものではなかった


ハァ・・・ハァ・・・

ハァ・・・ハァ・・・


荒い呼吸で喘ぐ匠を見つけ、深月が走り寄る



「た・・・匠さんっ! 大丈夫ですか!」

匠は必死で声を絞り出した
「しずかに・・・・・・・みんなに・・・・・きこえるから・・・・」



その言葉で 匠が何を言いたいのか
何故 こんな状態でも助けを呼ばないのか、深月にも理解できた


さっき、おやっさんが  思ったより冷静だった・・ と言っていたのを思い出す
でも、全然 大丈夫なんかじゃなかったんだ・・・





「でも・・・ でも・・・・ 匠さん・・・・・・」

声を小さくし、深月が名前を呼ぶ

「いい・・・・大丈夫だから・・・
 ・・・・・・誰にも・・・ 言わないで・・・・・・ンッ・・!・・・」


深月は何も出来ず、ただ震える匠の手を握るだけだった
手首の包帯に血が滲んでいる


こんなになるまで・・・・・


「大丈夫・・・ 誰にも言わないです・・・
 だから・・・ 頑張って・・・
 何も・・・ 何も出来ないけど・・・」

そう言って深月は握った手に力を入れる


「もう・・・ いい・・・・・」
匠の小さな声が聞こえた

「えっ・・・」

「もう・・・ 頑張るのは・・・・・・・・」





匠のその言葉に 深月は頭が真っ白になった


「そんな・・ もうなんて・・・ もういいなんて・・・
 そんな事 言わないで下さい・・
 
 僕は何もわからないけど・・・ それでも匠さんがそんな事言うのは 嫌です 
 
 ずっとここで一緒に居ると決めたんです
 
 だから・・・ もうなんて言わないでください
 匠さんが居ないと、ダメなんです・・
 
 まだ会って間もないのに・・ こんな事言うの変だけど・・
 匠さんは憧れ・・・・ 目標・・・・
 
 僕、匠さんみたいになりたいんです・・・ だからそんな事言わないで・・・・」
  

匠を励まし、元気付けようと 深月は一気に気持ちを言葉にした






・・・憧れ・・・・ 目標・・・・・

匠の中に あの男に陵辱されながらも抗えず
自ら体を差し出した自分が蘇った

あんな老人にまで 無抵抗でされるがままだった自分・・
体の奥がズキズキと痛み出す・・



・・・・・・こんな俺が・・・・・・ 目標なんて・・・







「・・・・・ありがと・・・・・・わかったから・・・・・・
 がんばって・・・ 早く元気に・・・・・・
 だから・・・ お願いが・・・ ある・・・んだけど・・・・・・」




匠の言葉に深月は素直に喜び、ホッとした表情を見せた


「・・・よかった! わかってくれたんですね・・・
 お願い? 何ですか? 
 何でも言って下さい・・・ 僕にできる事なら何でも!」


「・・・・着替えを・・・・俺の部屋から・・・・服を・・」


「えっ・・着替えって・・・・・
 でも・・・ まだそんな体じゃ無理ですって・・・・」

「大丈夫・・・・ おやっさんも・・・・・・・いいって・・・」

「でも・・・・」


深月は迷った
だが 匠が前向きになってくれた事が嬉しかった
着替えて、気分も変れば・・・・ おやっさんの許可があるなら・・・


「・・・じゃあ・・ 
 じゃあ・・・待っててください・・・」




刻印 -82へ続く
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44.   管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013-06-25 |   [ 編集 ]
45.   
いつもコメントありがとうございます!
頑張ります
2013-06-26 |   [ 編集 ]
コメントありがとうございます。励みになります!














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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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