0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます
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刻印 -210

「どうした・・・・タクミ・・・? 
 苦しいか・・・・・?
 その身体、鎮めて欲しいのか・・?」


ベッドに腰掛けたハルの細い指が 匠の体にゆっくりとなぞっていく
首筋にその指が ツ・・・・ と触れると、匠は目を閉じたまま顔を仰け反らせた


「・・・っ・・」
小さく声を上げる匠を、目を細め愛しそうに見つめながらハルが口を開いた




「愛だの幸せだのと言っていたが・・
 お前はまだタクミに触れた事がないのだろう・・?
 浅葱などに託さず 自分の手で愛してみてはどうだ」

視線こそ向けはしないものの、それは深月へ問いだった
そのまま ゆっくりとハルの指が匠の胸に触れる


「・・ぁ・・っ・・・・」
わずかに腰を浮かし体をよじる匠にハルは微笑んだ


「こんなにも美しく愛おしいモノを、私は二度と手放しはしない・・・
 どうだ、タクミの声は・・?
 タクミを愛しているなら、この声は我慢できないだろう・・・
 触れてみろ、お前もこの体に・・
 そうすればわかる、私の気持ちが・・・」



まるで大切な宝石でも扱うようにそっと指で触れ
優しく匠に微笑むハルの姿を深月は不思議な感覚で見つめていた

この男は・・・ 本気で匠さんを愛してる・・・・・














77階の一番奥の居室の前・・・
その扉の左右に分かれ、浅葱とオヤジは立っていた

ホルダーから取り出した銃を オヤジもスツと構える



だが扉が開き、この部屋に一歩踏み込んだとしても
すぐに銃撃戦などにはならない・・・

それは二人共がわかっていた



扉の内側・・
少なくともすぐに人影を捉え得る範囲には 人の気配が感じられない

自分達が走ってきた廊下の距離と部屋数を考えれば
各部屋の広さは容易に推測される

もし仮に部屋に人が居たとしても、それは気配の及ばないかなり遠く・・・





それぞれの銃の安全装置を解除すると二人は その事も確認するかの様に
無言のまま視線を合わせ頷いた



「透、やってくれ」
オヤジが内ポケットの中で透に繋がったままの携帯にほんのわずかな声で囁く



「はい・・」
その言葉はカウントダウンは必要無い事を示していた
透の指がカタカタと動き、扉が音も無く開く・・





血の・・匂い・・・

扉が開き、つま先がわずかに室内へと入ったと同時に
浅葱が眉間にシワを寄せた

複数人の血なのか、1人の物なのかは判らない
だが確かにこれは人間の血・・・


匠・・・・
深月・・・・


ハル・・・




唇を噛み苦悩の表情を浮かべる浅葱に オヤジがゆっくりと頭を振る
”焦るな、恭介・・・・”


その落ち着いた眼差しで
浅葱はもう一度 顔の横で銃を構え直し、オヤジに向い頷いた




脇にあった大きな猫脚のキャビネットに身を隠しながら
二人は部屋の中へ踏み込んでいく



大きな執務机にソファ、テーブル
壁際には巨大な本棚があり
資料らしき物が整理されているとは言い難く雑多に置かれている


そのソファの側には漆黒の軍服とシャツがあった
袖口のラインと階級章は中佐
それは匠の物に間違いはない・・・

少し離れた絨毯の床には注射器が転がっているのも見て取れた


確かに匠はここに居た・・
そして深月も・・・




刻印 -211へ続く
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刻印 -209

「・・クッ・・・んっっ・・っ!」



透さんなら必ずやってくれる・・・
今まさに 必死で作業しているだろう透の事を考え、うつむいていた深月の耳に
ぐったりと声も無く横たわっていたはずの 匠の呻き声が聞えた


ハッと我に返り 深月が顔を上げると
出血で蒼白だった匠の顔が 熱を帯び、額には汗が滲んでいる




「・・た・・・匠さんっ!? 苦しいんですか!!!?」
思わず手を差し出そうとするが、その自分の両腕は後ろで手錠に繋がれ
全く用を成さない・・


こんなに・・・こんなにすぐ側に居るのに!


両肩を激しく揺すり 上体をねじり、手錠を解こうと試みるが
その鎖はガシャガシャと音を立てるだけで
到底 腕力で切れるシロモノではなかった




「くそっっ!!!・・・匠さんっ!・・・ しっかりして下さい!」


渋々 鞄を片付け始めていた老人が、叫ぶ深月の声でジロリと視線をあげる
そこには汗をかき、苦しそうに小さく口元で息をし 時折呻く匠がいた



「ん? ・・・おや? ・・・・どうした・・・・?」



その身体は いつもの発作ではない別の何かで小刻みに震え
わずかに脚を動かし、腰をよじる姿は ひどく官能的に見えた



「ほう・・・これはこれは・・・・」

老人はゆっくりと匠に近付くと、先程の事もあってか
恐る恐るに手を伸ばし、その肩先を トントンと指で突きその反応を伺う




「・・っんっ・・・・」

ほんのわずかに触れただけの老人の指に、匠は一層身体を捩り
小さな声を上げた

そしてまた ただ苦しそうな呼吸を繰り返す



「おお・・  ヨシヨシ・・・・」

我が身の安全を確認したのか、老人は ズリズリと匠の側にすり寄ると
強く握り締められたままの匠の右手を取り上げた


そしてその指を 一本ずつ引き剥がしていく・・・


老人の手で無理矢理に広げられていくその匠の手の掌は
奪い取り、握り割ったガラスの破片と
注射器の針が刺さったままになっていた




「・・・やはり、これか・・・
 まったく、貴重な薬を一編に台無しにしおって
 どれだけの銭と手間をかけてると思ってるんだ・・・
 
 本当に勿体無い・・・・
 一度に使ったのではデータも取れやせん・・・」



老人は恨めしそうに、匠の手を見つめた後
その目線は、熱を帯びた体へと注がれた・・・・



「・・・ふん・・・まぁ仕方ない
 数種類の薬が一度に体へ混入したんだ、苦しいだろうが・・・・」


そう言って老人は嬉しそうにニヤニヤと笑う




「何なんだっ! 匠さんが・・・・・ どうだって言うんだっ!・・・ 
 ・・・おいっ!!! 答えろ!! ジジィ!!」
深月が声を荒げていた




「どう・・・?
 そうだねぇ・・・・
 お前さんに使うはずだった薬を
 この男がかばったせいで、全部一度に自分の体に入れちまった・・・
 お前さんの身代わりに その快楽と苦しみを 今たっぷりと味わってる・・・
 ・・・と言えば、 お前さんにもわかるかい・・・?」


濁った黄色い目で 深月をジットリと見つめながら
白髪の老人は 口角の片方を歪ませながら上げて見せた




「僕の身代わり・・・・・・・・・・」 

「ああ、本来なら お前さんがこうなるはずだったんだが
 可哀想にねぇ・・・・・
 小量ずつとはいえ、混ぜてしまっちゃあ、これからどうなるか検討もつかんよ
 最初に飲ませた薬もあることだしな・・・
 まぁ、死にはしないだろうがね・・・・・」



絶句し 悔しさと後悔の色を滲ませる深月の姿をあざ笑い楽しみながら
老人はハルの方へと顔を向けた





・・・フゥ・・・・・・・・


ハルが一つ大きく息を吐いたのは 溜息なのか、
それとも、再び昂ぶる感情を抑えるためなのか・・・・

ゆっくりとベッドに近寄ると ハルはそっと匠の横へ腰を掛けた




刻印 -210へ続く
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刻印 -208

男は頭を抱えてソファに座り込んでいた


自分を罵ったハル・・・
これは裏切りなのか・・・

仲間だ・・・確かにそう聞いたはずだった、が・・・
違うのか・・?
仲間だと言ったのは自分だけだったのか・・・




” 殺意を覚える・・・ ”
ハルの冷たい声が頭の中を巡り続ける・・・


閉鎖された控え室でたった一人
委員長の男は、半ばパニックになりそうな自分を必死で抑え込んでいた




その時だった

ピリリリリリリ・・・・・
いきなり甲高い音で部屋の固定電話が鳴り始める




「ぅぅうわぁぁあああーー!」
委員長は その音に飛び上がり、思わずソファの足元へと体を縮込ませてから
恐る恐る部屋を見渡した


壁に掛かった旧式の電話がピリピリと鳴り続けている


「なっ・・・・・・電話かっ・・・・・・・!!
 ・・・・ったく・・・!
 ・・何なんだ!!!  こんな時に・・・驚かせるなっ!!」



委員長はまだバクバクと脈打つ自分の心臓の鼓動を聞きながら
震えの止まらない足で立ち上がると受話器を取った

「なんだっ!! こんな時に!!!」




それは透の秘書からだった

上ずりながらも威圧しようとする委員長の大声とは対照的な 冷静で落ち着いた声
すぐに扉が開く事を伝えられ、一緒に居る人数と病人などの有無を聞かれる


「・・あっ・・・」 委員長は一瞬 言い澱んだ後にすぐに声を高くした



「えっ・・・開くんですか・・!!
 あの・・・ここにはいっぱい人がいます!
 ええ・・ええ・・!
 ここだけです、奥の部屋には誰もいません!
 みんな一般人です! ・・・・私も所用でたまたまここへ・・・・
 そうだ! さっきからお年寄りが具合が悪いと蹲って (うずくまって) いて
 私が看病を・・・・・・
 その・・・・ 意識もおかしくて・・ そ・・・そうっ! 一刻を争うかもしれない!
 とりあえず、最優先でお願いしますよっ!!!」

そう懇願した顔が 薄く笑う



隣で忙しく作業する透の前に、秘書はメモ書きだけをスッと差し出した
それを見て透が頷く

「わかりました。 病人は動かせますか?
 もう扉は開きますから、落ち着いてエレベーターの前で待っていてください」






委員長の男は電話を切るが早いか、開いたばかりの扉から廊下に転がり出る
たった今、浅葱とオヤジが走り抜けたその廊下に 遮るモノは何もない


とにかく部屋へ・・!
自分の部屋に戻らなくては・・・・

部屋には重要な極秘書類が山ほどある
あれをもし、万が一にでも他人に見られたら・・・・
今までの全ての苦労が水泡に帰すだけでなく、我が身さえ危ない・・・





「開け開け開けーー!! 77階だっ! 77階っ!!」
エレベーターの影が見え始めると同時に叫びながら走り寄ると
その声に反応し、エレベーターはその口を開け 静かに男を呑み込んだ



まだ部屋にハルはいるのだろうか・・
いや、人質をとって行ったんだ・・ もうとっくに何処かへ・・・
・・だとしたら・・・目的を果たしてくれると言った約束はどうなる?
既にもうそれは果たされた後なのか・・・


だが、今のこの状況ではそれを確認するどころか
浅葱恭介がどこに居るのかさえわからない・・・


とりあえず部屋に戻り、PCからこの状況が把握出来れば・・・




イライラと箱の壁を叩きながら77階へと到着し、ゆっくりと扉が開き始めると
男は肩でこじ開けるようにして廊下へと踊り出る

その男の視界に、廊下の奥へと向う人間らしき、ほんの小さなシルエットが入った



「人・・・!!」
思わず今出たばかりの箱の中へと 反射的に身を隠していた

こんな状況で廊下に出ている人間がいる・・・
自分と同じ様に連絡を受け、扉から解放された人間ならば
エレベーターへ向かって来るはず・・

なぜ、奥へ・・・
しかもここは到底 一般人など、入れるはずもない77階



今見た姿が ハル達であったとしても、それは自分を閉じ込めた張本人なのだ
自分の事を ウルサイと言ったハル・・・
もはや油断はならない・・・


男は気配を忍ばせ、そっと部屋に向かって歩き始めた




刻印 -209へ続く
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刻印 -207

「だめか・・・・・・」
溜息とも声とも判らない程の声で呟き、額の前で指を組み俯いた透の側で
秘書の男の小さな声がした


「あれを・・・・」
「ん・・・・?」


秘書の目線の先、顔を上げた透の前で
真っ暗だったコンソールの一部にグリーンのランプが 
ポツ・・  ポツ・・  ポツ・・・ 点り始めていた

淡く小さく、はかなげな灯りだったが
それらは確実に並んで点灯していく・・・・




暗闇に点り始める光に 
透は、ゾワゾワと全身が総毛立つ様な感覚をおぼえていた


「これは・・・・解除出来たということなのか・・・・・?」
監視カメラも何も映さず、状況が把握しきれない透の横で
深月のタブレットが 眩しく点滅をし始めた


”Toru, congratulations!”


その文字は暫く点滅を繰り返した後 また新たな文字を並べ始める
それはエレベーターが起動した事を示し、これから行うべき作業の手順が
事細かに書かれていた


「深月君・・・・・・・・」

緊迫し続けていたこの状況の中で、やっと透に笑みが戻る



透はそこで初めて息をした
もちろん呼吸こそしていたが、重圧から解放された安堵からか
初めて胸の奥深くで本当に息を吸ったという実感があった



「先生・・ お待たせしました! エレベーターが解除できました」

深月の遊び心に救われ、透は ふぅーと、その息を吐きながら
待ちかねているはずのオヤジへ連絡を入れた



「よっしゃ!!」
オヤジが飛び上がるように席から立ち上がる


「30階までの人は非難中です
 31階以上もこれから順次非難させますが・・・ 先生、77階をお願いします」


「77階?」
オヤジの声が 喜びから一気に訝り (いかぶり) の声へと変わる


「はい、申し訳ありません・・
 深月君が77階を偵察に行き、奥の部屋が気になると言ったまま
 連絡が・・・・  途絶えています・・・」


「深月が!?」
先に声を上げたのは浅葱だった


「いつだ・・・いつの事だ!  77階というのは何がある!」
浅葱はオヤジの携帯をひったくるように取り上げ叫んでいた



「浅葱君・・・申し訳ない。  3時間ほど前だ
 77階はNO.2のうちの二人の執務室と居室があるはずだが
 その二人共とまだ連絡は取れていない・・・」


「わかった・・・・ もうそこまでは行けるんだな?
 大至急、上へ向う」



浅葱は携帯をポンとオヤジへ投げて返すと、部屋を飛び出していた
オヤジも携帯を受け取りながら、浅葱の後を追って部屋を出る


「俺も恭介と上へ行く、透、後の事は・・・」

「わかっています、先生
 これからの事も、深月君がしっかり指示を残してくれていますから
 携帯はこのままで・・・・お気をつけて、先生」

オヤジが言い終わるか終らないかのうちに 透の声が返ってきていた






透はタブレットの指示に従い 防火扉の解除に専心していた
二人を途中で立ち止まらせてはいけない・・
その思いで必死だった



その隣では秘書の男も、引き続き各部屋の開錠と連絡を同時進行させていく
一般人の救助・・・・
どんな場合でも仲間より、それが最優先・・・
その思いは二人の・・・いや、オヤジ、浅葱、匠、深月・・・・全員の思いでもあった





防火扉が次々に解除され、解放されていく廊下を オヤジと浅葱は走っていた
エレベーターホールが見え始める
「透、もうすぐエレベーターだ!」


扉の前に走り着くとほぼ同時に スッと扉が開き
二人を乗せたエレベーターは 勝手に上昇を始める


表示も何もない箱の中で、二人は慌しく装備の点検をした
77階・・・
そこが決戦の場になる・・・




刻印 -208へ続く








*諸事情により更新が不定期になってしまいました
 が、これからも書き続けます。コメントのお返事も返して行きますので
 どうかよろしくお願い致します
 拍手コメント、コメントのお礼はツイッターにも呟いております  ・・・・凛



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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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ツイッター @0storyRin
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